【コラボ】傷が語る過去【歌い手】 (ページ50)

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作戦～男主視点～ページ50

「ここにいるはずよ」

案内された部屋
ここに柚子がいると思いドアを開ける
が、

「いないぞ！」
「どういうことだよ！」

一斉に黒川への態度が変わる
そりゃそうだ

「私は知らないわ！確かにここにいれたのよ！鍵はしめてないけど見張りをおいといたもの！」
「姫歌、安心しなさい」

誰だこのおっさん
今姫歌って言ったことは肉親か

「パパ…どういうこと？」

パ、パパ！？
このおっさんが黒川の父親か

「やぁ、空君随分やってくれたみたいだね
どこかの野良猫と一緒に」

野良猫？
ああ、あいつね
まぁ色々やったけどね

「姫歌、柚子ちゃんはこっちにいる
こいつらなんて平気だ」

くそ…
計画が台無しだな
どうする

「パパ…もういいの、柚子ちゃんを離して」

おい、どういうことだ
なんて聞かなくてもわかる
こいつ…

「何を言っているんだ姫歌、バカなことを言っているんじゃない」

今度は父親かよ
めんどくせぇな

「パパ！もういい、もういいの！」

やっかいだな
さーてどうしよかな

「うるさい！黙れ！」
「あ、柚子！」

髪を引っ張られて来たのは

『柚子…』

こいつはまだ知らないだろう
片方の耳はイヤホンをしている
つまり

「行くぜ、空」

こいつの作戦はすべて聞こえてたんだよ