【コラボ】傷が語る過去【歌い手】 (ページ40)

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女の世界～男主視点～ページ40

「お疲れー」

原因はこいつだろう
だがもう怒る気力もない
ナノにメールを送りベッドに飛び込む

「顔が疲れきってますけど？ｗｗｗｗ」

うるさい
誰のせいだ
お前のせいでこんな顔になったんだ

『ねーなんか黒川のことわかったー？』

適当にまくらをもふもふしながら聞いてみる

「まーね、ちょっと複雑」

そう言われてパソコンに目を通す
が、至って変わらない

「ここ見て」

そう言って指された場所は

「過去の経歴、ここ、テロの日にこいついたの」

確かにテロの日はアメリカにいる
しかもテロにあっている

「あいつが親に頼んでテロを行ったっていうのは本当みたいだな」

本当だったとはな…

「さらに、」

まだあるのか
嫌々見たのは柚子の資料

「黒川と、親友…ってやつだな」

そういうことかよ
だが、柚子の記憶は今ない状態
黒川のやつ、このことを知ってたな

「だが、なんで親友なら殺そうとするんだ？」

それを俺に聞かれてもな、
大体、なんでテロを？
あ、それは俺を殺すためか
結局死ななかったけど

「女の世界ってわかんねーよな」

それはナノの口癖だ
女の世界って複雑だねなんてよく言ってた
正直俺も女の世界はわからない

「黒川ってやつは何が目的だ？」

…俺と柚子が邪魔なんだろ？
生徒会のやつは邪魔じゃない、とすれば女の性格からして

「生徒会目当てってか？」
『たーーーーーーーぶん』

それを聞いたこいつはくだらねと資料を閉じた
携帯にはナノから電話があったが切った