【コラボ】傷が語る過去【歌い手】 (ページ38)

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散々～男主視点～ページ38

あっぶね…
叫んで入ろうとしたが足を止めた。
今入れば確実にやばい。
でも危ないって知らせなきゃなー。

ん？あれ？

メールで教えればよかったんじゃ…

『あのやろう！』

思い返してやっと気づいた。
その言葉が聞こえたのか生徒会室からは先輩たちが出てきた。

「あ！空！」

やべ見つかった！
とりあえずと思い廊下を思いっきり走る。
距離はなんとか保っている

校門を100ｍ手前で後ろを振り返る。

『じゃあ』

そう言って校門を抜ける
と、同時にシャッターが降りる

『サンキュ！』

とは言ったもののナノもこれくらいの罠はすぐ解除できる
速く走らなければ。

「空待て！」

待てといって待つやつがどこにいる
しかも意外にそらる先輩足速い

『待てるかよ！』

公園の木の上に上り塀の上へ上がる
まるで猫みたいに塀の上を走る。

そして

『うし！』

住宅街の入り組んでいるところで降り家へと向かう

完全にまいたようだ

「空！―――」

遠くで俺の名前を呼ぶ声が聞こえるがそれを無視して奥に入る

『散々だなぁ』