【コラボ】傷が語る過去【歌い手】 (ページ35)

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迷子なうっ～女主視点～ページ35

『ここどこーっ！？』
さっきから歩いて回ってるのに…
進むたびに全然知らない道に出て行く

てかこの学校どんだけ広いんですか？

生徒会のメンバーに入ったってことは覚えないといけないんだよね…

無理でしょ

終わってます

教室から生徒会室に行くだけでも迷ってるのに…全部覚えるとか無理過ぎる
でも、学校中の鍵閉めて回ったりしてたから…あぁぁ←

『て、そんなこと考えてる場合じゃ…！』
そうだ
早く知ってる道にでなければ！！

『おぉ…ど、どっちだ？』
目の前には三つにわかれた道

選択肢は三つ

1、真っ直ぐ進む

2、右へ進む

3、左へ進む

さあ、どれが正しい！？

―――――――…

『しょ、小学生じゃあるまいし…』

我ながら恥ずかしくなってきた
いや、恥ずかしがるのがいささか遅かった気もするが

ん～…どっかな…
右？左？
真っ直ぐってあんまりないよね…こういうシーンだと

じゃあ、右？
なんかそっちに行ってた気がする

アニメの見すぎだろうか…いや、そこは気にするな
気にしたが最後
信じるものがなくなるぞ

『…ぁぁああああっいいや、みｇ―――』
「こっち」
突然後ろから首根っこを掴まれ、引っ張られる

て、ししししし死ぬからっ

『だ、誰―――ゴホッケホッ…オェッ』
「あ、ごめん…」
そう言って申し訳なさそうに腰を低くするのは

「大丈夫？」
まふまふさんだった

「ほら、行こう？皆待ってる」

話を聞けば、私があまりにも遅いので教室に確認に行ったところ、既に出て行ったと言われ
学校中を探し回っていたそうだ

も、申し訳ない…

――――
―――

『お、遅くなりましたっ』
部屋に入るなり勢いよく頭を下げた

そして、顔を上げて見たものは―――――

既にご降臨されているそらる様と

それから距離をとって佇む先輩達

PCに向かって難しい顔をしているナノ君だった