【コラボ】傷が語る過去【歌い手】 (ページ16)

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帰宅～男主視点～ページ16

―空…

どこかで俺の名前を呼んでいる…

重たいまぶたをあげ目を開く

「空坊！」

あれ？はしやん？

『なんでここに』
起きて第一声がそれだった

「お前の兄ちゃんから頼まれたんだよ」

ナノが？

『みんなは？』

「遊んでんじゃね？」
そりゃよかった

眠ったからか吐き気や頭痛はひいていた
だるい体を起こし周りをみる

「昼食う？」
もうそんな時間か

生憎今は食欲がない
首を軽く横にする

「あ、空起きたー」
遊び終わったのかみんなが帰ってくる

「んじゃ帰るか」

帰る？
学校か…

「はしやんサンキュ」
「おーどーいたしまして」

だが
立ち上がろうとすると体がフラフラする
手足に力が入らない

「無理すんなって」
らむ先輩にまた抱えられる

『(眠い…)』

「これかぶっとけ」
フードを深くかぶせられる

日陰を出るとまた意識を失いそうな感覚に襲われた

遊園地をでて駅に向かう

その時もみんな大丈夫？などと声をかける

だが限界はすぐそこだった

電車の中は冷房がきいてた

いきなり暑いのから涼しくなったため俺はらむ先輩に抱きつきながら意識を手放した