【コラボ】傷が語る過去【歌い手】 (ページ2)

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休日～男主視点～ページ2

『邪魔しマース』
柚子の腕を引きながら体育館に入る

「お！空坊！」
「なーにしに来たんだよ」

はしやんがボールを投げながら言う

『いやーバスケやろうと思って』
ボールを投げ返す

「後ろは彼女かい？」
「『違います！』」
「息ピッタリ～」

どうみたら柚子が彼女だって思えるんだ

「つかお前入院して運動ダメなんじゃねぇの」
その言葉に固まる

『なんでそれを…』
「いや、天月が言ってたから」

あのやろう…！
本当にいらないことばっか話すな…

「ま、楽しんでけって！」
「俺らまだ部活あるけど」

そう言ってコートの中に入っていく
柚子の方を見ると

『間抜け顔…』
その言葉にハッと気づきうるさいなんて怒られた

『どっか行ってくれば？バスケやっててもいいし』
見てるだけじゃつまらないと思う
俺は体がこんなんだから見てるだけしかできないけど
柚子は健康体なんだから色々やったほうがいいと思う

「あ、いや…」
俺なんかに気を使わなくていいのに

『まぁいいんだけど』
そう言ってしゃがみながらコートを見る

時間を見ると30分以上経っていた

『いこっか』
一言かけてから体育館をでる

学校に戻ろうかな…
いや、でも柚子はどっか行きたい？

『どっか行きたいとこある？せっかくの休日なんだし』
そうだ
今日は休日なんだ

まだまだ始まったばっかなんだ―…