一週間に一回の幸せ【ＢＬ】

・ ページ19

いつき「こんなのどうですかね〜」


いつきくんが選んだ服は、ナチュラル感のあるゆったり目の服装だった。


背がそんなに高くないからオレには着こなせないかも…


いつき「そうですかぁ…」


成瀬「こんなにどうかしら！！！！！」


成瀬さんが選んだ服は、いかにもハリウッド俳優さんが着そうな胸元が開いたホスト服風のスーツだった。


オレにはちょっと、というか日本人にはハードルが高いです…


成瀬「そうかしらぁ…」


A「すみません…」


いつき「矢野さんはどんな感じのがいいんですか？」


A「どんな感じ…そうだなぁ」


【彼】は結構暗い色の服で、大人っぽくて、スラッとした体形が目立つ薄生地の…




って、ハッ！！なんで【彼】！！別に【彼】と服装のタイプを合わせなくていいのに！


あくまでも【彼】の存在をいつきくんに分からせないために、【彼】のことを気になる人に置き換えてるだけなんだ…


だから【彼】のことは意識しなくてもいい…



いい、けど…




A「暗めの色でシンプルな、高校生のオレでも大人っぽくみえるような服がいいかな＿！」







馬鹿だなぁオレ。なんでこんなに…




成瀬「＿あ、だったらいい手段があるわ！！」


いつき.A「「え？」」




成瀬「私の弟もそういう服好きなのよ！だから弟に聞いてみるわねっ


弟といっても、私の弟だからファッションセンスのほうは保証するわ！」



それはそれで心配というか…


でも、嬉しいな。自分のためにここまでやってくれるなんて


A「ありがとうございます、」


成瀬「本当に、君は人によく感謝するわね。そういう人間は嫌いじゃないわよっ」


オホホ、と成瀬さんはお嬢様のように笑った。



成瀬「じゃあ弟に今電話してみるわねっ」


そういうと成瀬さんは、店内から一度出て、かばんに手を入れて携帯を探した。




あれ、ちょっとまてよ


弟さんも、【彼】のような服装を好んでるってことか？


あぁいう服装流行ってるのかなぁ…？




＿＿＿＿
主人公あるある１・勘があんまり鋭くない(´・ω・｀)

・→←・

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す