【ヒロアカ】恋は曲者【爆豪勝己】 (ページ8)

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下心は無いにしても
憧れにここまでベタベタとする必要はあるのだろうか

A「勝己、ぎゅ～」

寮に着いて共有スペースで待っていろと相澤に言われ今この通り

爆豪「ちょ、A、離れろって」

膝の上に乗って俺の頭をわしゃわしゃと触るAは、幾分か楽しそうだ

A「ごはんー？」

爆豪「違う...」

A「だって、安心するんだもん...」

爆豪「...」

可愛いから許す...

A「んっ...？」

頭を撫でてやると不思議そうな顔をして見上げてくる

A「勝己のなでなで好き...」

きゅっと目を瞑ったAが俺の胸板に頭を放ってそのまますよすよと寝息をたて始める

相澤「爆g...あぁ、寝たのか」

爆豪「ああ、運ぶんで」

相澤「そうか、こっちだ」

俺がAの身体をクルリと移動させ
Aをお姫様抱っこという形にする

相澤「慣れた手つきだな」

爆豪「まぁ、約10年はやってるので」

相澤「そうだな」

爆豪「...」

気まずい
相澤の後ろをついて廊下を歩きながら俺はふと思った

相澤は後ろを振り返ると時たまため息をついてまた前を向きなおす

相澤「ここだ」

他の奴らとは少し離れた棟の2階

爆豪「保健室、近いっすね」

相澤「そりゃあ...な、ほらこれ鍵だ」

爆豪「ああ、はい」

相澤「...教師の分際というかなんというか、こんなことを言うのもあれだが...頼んだぞ」

そう言って相澤は背を向けて元来た廊下を戻って行った