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「…………あ、…っあ、」
俺の目をじっと見つめて、でも不思議と圧は感じなくて、俺の言葉をじっくり待ってくれている、そんな感じがした。
「……ありがとう、ございました。」
「いえいえ。お礼されるほどのことはしてないですよ。」
「……な、名前…」
「私の名前…ですか？Aです。」
「お、おれ…俺、は、元太です。」
「元太さんは何年生ですか？」
「…に、」
「え！私もです！同級生じゃないですか。敬語やめましょ！」
同級生だとわかった瞬間、テンションが上がったみたい。
びっくりしたけど、それ以上に面白くて、つい笑みがこぼれてしまう。
人と話して楽しいのは、何年ぶりなんだろう。
その後話すうちに、3年生から始まるゼミが一緒だということがわかった。
連絡先も交換して、多分、俗に言う友達になった。
高校の時は、自分と関わってくれる友達が自分のことを本当に友達と思ってくれてるか不安だった。
だけど、Aのことはなぜか信じられた。
彼女の混じりっけのない明るさと優しさに、もう惹かれていたんだと思う。
俺の吃音もわかってくれるAとはやがて、友達から恋人という関係になった。
＿＿＿＿＿＿
Aside
今日も木陰のベンチで練習。
プレゼンはいよいよ明日だ。
元太は当初に比べてだいぶスムーズに読むことができるようになったものの、1箇所だけどうしても苦手なところがあった。
「………せ、………せん、…っ」
「1957年のとこ、西暦じゃなくて年号に言い換えてみたら？」
「そ、そしたら、他のところも全部言い換えなきゃ行けなくなる。」
確かにそれはそうだけど…
必死に練習する元太を見てると、大丈夫だよ、みんな元太が楽な方で納得してくれるよって言いたくなる。
でも頑張りたいっていう元太の意思は曲げたくない。
専門家でもないからただ一緒にいることしか出来ないけど、日が暮れるまで2人でベンチにいた。
「…ま、ま…毎日付き合わせてごめんね。」
「いつも勝手にここ来てるの私だから。元太は謝らないで？」
「………Aが、いてくれて、心強かった。」
元太の言葉にじんわり心が温かくなって、思わず抱きしめる。
「大丈夫。明日は絶対上手くいくからね。」
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ユルピころん - 麦茶さん» 了解です！リクエスト再開まで待ってますね！ (2023年1月5日 23時) (
レス) id: 05904f8bd6 (このIDを非表示/違反報告)
麦茶(プロフ) - ユルピころんさん» いつもありがとうございます！半年くらいお待たせしてしまってすみません😭リクエストなのですが、誠に勝手ながらただ今停止中なので、また再開した際にお受け出来ればと思います。またその時はお知らせ致しますのでよろしくお願いします🙇♀️ (2023年1月5日 23時) (レス) id: 8051f4f5a3 (このIDを非表示/違反報告)
ユルピころん - お話読みました！とても感動しました！またリクエストさせていただきますね！ (2023年1月5日 23時) (レス) @page43 id: 05904f8bd6 (このIDを非表示/違反報告)
麦茶(プロフ) - ユルピころんさん» ユルピころんさん、いつもありがとうございます☺︎お時間頂くかもしれませんが、書きますね〜！ (2022年7月6日 21時) (レス) id: 0801fa33aa (このIDを非表示/違反報告)
ユルピころん - 続き↓女の子は泣いてしまい､如恵留や医療ロボットが励ましてくれてホッとするお話が見たいです！医療ロボットはトラジャメンバーの誰かを麦茶さんが選んで欲しいです！ (2022年7月3日 22時) (レス) id: 05904f8bd6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：麦茶 | 作成日時：2022年6月16日 10時
