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「…しめ、うるさい。」
と言いつつも、先生は私の体を離そうとしない。
そして、七五三掛先生には聞こえないようなボリュームで、耳元でこう言われた。
「…Aちゃんだけだよ。」
「え、」
「いつも、俺のこと気にかけてくれてありがとう。」
七五三掛先生が部屋を出ていく音が聞こえる。
そこでようやく、如恵留先生は体を離した。
「俺、自分のこと強く見せてた。みんなに頼られるドクターなんだからって。でも、Aちゃんをは俺の弱い部分にいつも気づいてくれて。いつのまにか、Aちゃんを心の拠り所にしてる部分があったんだ。…ごめんね、勝手に。」
「いえ…如恵留先生のお力になれてるなら、こんな嬉しいことは無いです。」
如恵留先生は一瞬驚いた顔をして、それから笑った。
それは不自然な笑顔なんかじゃなくて、やっと見れたいつもの如恵留先生の優しい笑顔。
「私との約束、守ってくれますか？」
「うん。これからは、ちゃんと、頼るから。」
昔からの癖で、私はつい小指を差し出してしまう。
「あ、す、すみません。」
なんて子どもじみたことをしちゃったんだろう。
恥ずかしくて、すぐに小指をひっこめる。
笑われるかな、と内心ドキドキしていたら、如恵留先生は私のひっこんだ手を優しく引いた。
「…！」
「…ありがとう、Aちゃん。」
私の小指と如恵留先生の長い小指は、空中で絡んだ。
fin.
＿＿＿＿＿＿
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ユルピころん - 麦茶さん» 了解です！リクエスト再開まで待ってますね！ (2023年1月5日 23時) (
レス) id: 05904f8bd6 (このIDを非表示/違反報告)
麦茶(プロフ) - ユルピころんさん» いつもありがとうございます！半年くらいお待たせしてしまってすみません😭リクエストなのですが、誠に勝手ながらただ今停止中なので、また再開した際にお受け出来ればと思います。またその時はお知らせ致しますのでよろしくお願いします🙇♀️ (2023年1月5日 23時) (レス) id: 8051f4f5a3 (このIDを非表示/違反報告)
ユルピころん - お話読みました！とても感動しました！またリクエストさせていただきますね！ (2023年1月5日 23時) (レス) @page43 id: 05904f8bd6 (このIDを非表示/違反報告)
麦茶(プロフ) - ユルピころんさん» ユルピころんさん、いつもありがとうございます☺︎お時間頂くかもしれませんが、書きますね〜！ (2022年7月6日 21時) (レス) id: 0801fa33aa (このIDを非表示/違反報告)
ユルピころん - 続き↓女の子は泣いてしまい､如恵留や医療ロボットが励ましてくれてホッとするお話が見たいです！医療ロボットはトラジャメンバーの誰かを麦茶さんが選んで欲しいです！ (2022年7月3日 22時) (レス) id: 05904f8bd6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：麦茶 | 作成日時：2022年6月16日 10時
