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「元太!」
家につけば、中は真っ暗。
「元太?どこにいるの?」
ダイニングに入って驚く。
キッチンの床に、割れたお皿の破片。
リビングでは2人で選んだ観葉植物が倒されて、土も散らばっている。
パニックを起こしてしまったのかな。
「元太!元太いるなら返事して?」
「…A、」
「元太!?」
かすかに聞こえた私を呼ぶ声は、寝室からだった。
急いで中に入ると、ベッドの上にこんもりと塊ができていた。
「元太!ただいま。遅くなってごめんね。」
「…A…」
光をともさないその瞳は潤んでいて、自分の体を抱く腕は震えている。
すぐにぎゅっと抱きしめる。
私よりずっとたくましい彼の体。
それも今は、か弱く縮こまっている。
その時、カーテンをしめきった窓の外が一瞬光ったかと思うと、地鳴りのするほどの雷音が響いた。
元太は大きく体を跳ねさせて、いっそう身を固める。
「っひ…!」
「大丈夫、大丈夫。」
「はぁ、はぁ、っう、A…」
震える手を私の体をなぞるように動かすのは、今日みたいに恐怖に襲われる夜の、彼の癖。
彼の事故の記憶から、私が隣にいる今に引き戻さないといけない。
「元太、私の声聞いて。私の声だけ聞いてたら、きっと楽だから、ね。」
そのまま根気よく元太の耳元に話しかけて、背中を摩って。
雨は降り続いているものの、ようやく雷は少し収まったようだ。
このまま元太のそばにいたいけど、仕事から帰ってきてそのままだし、着替えて手を洗うくらいはしないといけない。
「…元太?私、着替えてくるね。」
「やっ…」
「やだよね。一緒に行こっか。」
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ユルピころん - 麦茶さん» 了解です!リクエスト再開まで待ってますね! (2023年1月5日 23時) (レス) id: 05904f8bd6 (このIDを非表示/違反報告)
麦茶(プロフ) - ユルピころんさん» いつもありがとうございます!半年くらいお待たせしてしまってすみません😭リクエストなのですが、誠に勝手ながらただ今停止中なので、また再開した際にお受け出来ればと思います。またその時はお知らせ致しますのでよろしくお願いします🙇♀️ (2023年1月5日 23時) (レス) id: 8051f4f5a3 (このIDを非表示/違反報告)
ユルピころん - お話読みました!とても感動しました!またリクエストさせていただきますね! (2023年1月5日 23時) (レス) @page43 id: 05904f8bd6 (このIDを非表示/違反報告)
麦茶(プロフ) - ユルピころんさん» ユルピころんさん、いつもありがとうございます☺︎お時間頂くかもしれませんが、書きますね〜! (2022年7月6日 21時) (レス) id: 0801fa33aa (このIDを非表示/違反報告)
ユルピころん - 続き↓女の子は泣いてしまい、如恵留や医療ロボットが励ましてくれてホッとするお話が見たいです!医療ロボットはトラジャメンバーの誰かを麦茶さんが選んで欲しいです! (2022年7月3日 22時) (レス) id: 05904f8bd6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:麦茶 | 作成日時:2022年6月16日 10時