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4人でラーメンをすする時、俺は海斗の白いTシャツに汁が飛ばないか、コーンがレンゲからこぼれないかヒヤヒヤして見ていた。
「好物なんだから食べ慣れてるよ」って海斗は笑う。
確かにそうか。
ラーメンが下げられたあと、おつまみを広げてみんなで呑む。
ほろ酔いのちゃかと海斗は、なにやら仕事の話を熱く語り出した。
蚊帳の外の俺としめ。
しめがこっち、とベランダに手招きするから外に出た。
「ねえ、元太まつくのこと好きでしょ?」
「…は!?」
「しっ、声でかい。」
「何言ってんの。まだ会って2回目だよ…」
「期間とか関係ないよ。元太わかりやすいから見てたらわかる。」
お酒が入ってるのもあって、すぐに自分の顔が火照っていくのを感じる。
まさか図星なのかよ、自分。
「なんか俺たち似てるのかもね。」
「似てる?」
「まつくのこと守りたいって思わない?」
「思う。」
「そうなんだよねー。俺もちゃかにそう思うもん。同情とかそんなんじゃなくて、そばに居たいみたいな。」
しめの言うことは、怖いくらいに俺の心情をぴったり言い表していた。
ね、と小悪魔っぽい笑顔をこちらに見せてくるしめに、俺は小さく頷くことしか出来なかった。
俺は、海斗のことが好きなのか…
でも、ほぼ初対面でそれって惚れっぽくないか?まさかの一目惚れ?
ぐるぐる考えてたら、しめに肩を叩かれた。
「そろそろ終電の時間だよ。まつく送って行って。」
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麦茶(プロフ) - イカさん» さんせーい!…ってついつい反射で言ってしまいますね(笑)でも、4人のお話はまた書きたいなあと思っております…! (2022年4月20日 21時) (レス) id: 0801fa33aa (このIDを非表示/違反報告)
麦茶(プロフ) - 6chanさん» ありがとうございます!!現実世界の2人を見ていて、彼らはきっと離れることの無い関係なんだろうなと思いながら書いていたので、小説内でもそのようなラストになりました。素敵な感想、とても嬉しいです︎︎︎︎︎☺︎ (2022年4月20日 21時) (レス) id: 0801fa33aa (このIDを非表示/違反報告)
イカ(プロフ) - 完結おめでとうございます!スピンオフも、期待していいですか、、? (2022年4月20日 14時) (レス) @page21 id: bba6564774 (このIDを非表示/違反報告)
6chan(プロフ) - 完結おめでとうございます。きっと、助けるとかじゃなくて、自然に一緒に生きていくんだろうなと思える終わりがステキでした! (2022年4月19日 0時) (レス) @page20 id: f726c31193 (このIDを非表示/違反報告)
麦茶(プロフ) - イカさん» お互いに執筆楽しんでいきましょう¨̮♡ (2022年4月1日 18時) (レス) id: 0801fa33aa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:麦茶 | 作成日時:2022年3月31日 22時