私に触れないで【星のカービィ】

愛しているよ、大好き。 ページ19

「好きだ、愛してる、A」



『私もです、私も愛しています、メタナイトさん』


「ずっと触れたかったんだ…………そなたとの約束、破ってしまってすまない」


『いいんですよ、むしろ感謝しています。色々話したいことがあるんです、お花のこととか、お菓子のこととか、』



「ふふ、ぜひ話して欲しいな。
それで、そなたは変わらずここで暮らしていくのか？」



『そうですね………貴方のために村に移り住むのもありですかね？』



そなたが良いのならな、と微笑む彼。
私はそれにつられクスッと笑い愛おしげに見やる。




引き寄せられるようにキスをした。









――――――――









『メタナイトさん、お菓子ができたんです！バーチ・ディ・ダーマっていうお菓子です！
とっても美味しいんですよ！』



そう言ってメタナイトさんの部屋にお邪魔して紅茶の葉を見せる。

『それにですね！バーチ・ディ・ダーマに合う紅茶の葉も持ってきたんですよ！
ウバっていうらしくて、結構有名なお茶らしいです！
ほら、早く私の家に来て下さい！』


一方的にまくし立て、メタナイトさんの手を握る。

『あとですね、マンディアンも作ろうと思ってるんですよ、それと…………』

ずっと黙っていると思いきや、私を引き寄せて触れるだけのキスをしてきた。
不意打ちに、私はぼっと頬を赤に染める。


「そのお菓子より、そなたの唇の方が甘くて美味しいと思うのだがな」








ああ、もう、私はこの人に振り回されてばかりだ。







でも、私はそんな彼も愛している。




いつまでも、触れ合い、愛し合い、生きていく。




おしまい

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