目 ページ14
「ここにきて何をしようというのだ？
もうお前は一人孤独に居なくならなければならぬ存在だ」
『そんなわけないでしょう。
運命がどうとかなんて言っていたみたいだけど、
運命なんて簡単に変えられるのよ』
ラフェルトは私のただならぬ決意のこもった瞳に圧されている様子で、面をもたげた。
だがその邪竜は目を見開き残虐な表情を見せる。
「それがどうした！！お前はどのみちなぶり殺される！！
喉を掻き切って涙を流し苦しんでいるところを、思う存分楽しませてもらうのだ！！」
それを聞いたメタナイトさんは、殺意の籠った目でラフェルトを見た。
両者とも臨戦態勢に入っているようだ。でも、メタナイトさんは私の前に手を出し、行くなと言うように見てきた。
私はそのまま後退し、古城をそのまま登って行った。
何故か涙が止まらない。下から身体が震えるような咆哮が聞こえた。私はそれから逃れるように古城を抜けた。
何もできないのはわかっていた。でも、せめてメタナイトさんの側にいたかったのだ。
怖いとか、そんな感情は湧いてこなかったのに、――
そして、古城の周りにある毒々しいいばらの森を出ようとしたその時。
つん裂くばかりの声が鳴り響き、暫く動転する。
目がチカチカして、耳がキーンと鳴った。
私は茂みから出てきた化け物を見ながら、
ああ、私ここで殺されて食糧にされちゃうのかぁ。
なんてぼんやりと鎌を振り上げ飛びついてくる飢えたモノを見て、目を閉じた。
とてもゆっくりとした時間だった。
「A！！！！」
さっきの化け物の声に負けない大きさで、私を引き寄せた何かが声を上げた。
私はその人物を見て、喉がヒュッっとなったのがわかった。
『メタナイトさん！！』
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ネヴァライス(プロフ) - いい話でした！メタナイト卿最高！ (4月24日 16時) (
レス) @page22 id: 809f109241 (このIDを非表示/違反報告)
Taruru(プロフ) - 猫じゃらしさん» 感想ありがとうございます！恥ずかしながら次回作の更新頻度は高いとは言えませんが、なんとか頑張っていく所存です。 (2016年8月17日 0時) (レス) id: 8c208b8a17 (このIDを非表示/違反報告)
Taruru(プロフ) - サファイアさん» わかります！得もいえぬかっこよさが滲み出ていますよね！ (2016年8月16日 23時) (レス) id: 8c208b8a17 (このIDを非表示/違反報告)
猫じゃらし - お疲れさまでした！ドキドキな場面が多くてスゴかったです(///ω///)♪次も頑張って下さい！ (2016年8月6日 14時) (レス) id: bc2366067c (このIDを非表示/違反報告)
サファイア - メタナイト落ちっていいですよね！ (2016年7月14日 21時) (レス) id: 7ac2b69858 (このIDを非表示/違反報告)
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