ほら ページ33
『ん……』
私は気だるさを感じながらも、目を開いた。
目の前には、あの日あの時初めて見た光景。
帰れた、のかしら………?
暖かな春風が私の翼を掠める。
『よし、いっちょみんなを驚かせに行こうかしら!』
みんなどんな反応をするのか楽しみね……。
私は広場の大木に止まった。
ちょうど、みんなが集まっている頃。朝の集いかしら?
メタナイトも来てる。……珍しいわね。
「皆さん、A殿が去ってから一ヶ月ですな……
彼女は、帰ってくるのでしょうか」
『ええ、帰って来たわよ。
ここ、ププヴィレッジに、ねっ!』
そう言いながら前に立つ村長の隣に飛び降りる。
「ぎょわあああ、A殿!?いつここに……」
『ついさっきよ。』
ドッキリ大成功、かしらね?
『わぁ!?』
横から何かが飛んできて、私は尻もちをついた。
「ぽよ、A、ぽよ……!」
飛んできたものの正体は、カービィだった。
この子は、相変わらずなのね。
「A……!本物なのね!?」
肯定の意味を込めて微笑むと、フームまでもが抱きついてくる。
『ふふ、ごめんね、心配させて。
この通り私は戻ってきたわ。』
「みんな、今日はやる事が決まったわ!
今日はAの歓迎パーティーよ!」
「帰ってきたのだな。
A」
『……メタナイト』
「皆そなたが帰還するのを待っていた。
もちろん、私もだ。」
『……ありがとう。』
「そういえば、そなたに尋ねたい事があるのだが。」
『あら、何かしら?』
彼は私の額に軽くキスをし、
「A、愛している。
これから私と、一秒でも共に生きていってはくれないか?」
手を取りそう言った。
『………もう、メタナイトったら。
もちろんよ。こちらからもお願いするわ。』
Happy end
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ルア(プロフ) - ああ.......尊い...........最高。:+((*´艸`))+:。 (2021年4月10日 12時) (レス) id: e424c5f1e4 (このIDを非表示/違反報告)
巫零亜【フレア】(プロフ) - あぁ…恋愛甘々シーンの描写が上手いのと場面のチョイス最高っす… (2020年4月16日 0時) (レス) id: 258f8cb9be (このIDを非表示/違反報告)
真後ろのソース - あぁ…尊い…やばい、好き()よきかな。うんうん、よきだな。(何様やねん (2019年9月16日 17時) (レス) id: cae02b46bd (このIDを非表示/違反報告)
Taruru(プロフ) - まひさん» コメントありがとうございます! 激甘ですか……ご希望通りには出来ないと思いますが、出来るだけ甘くなるように書いてみますね! リクエストありがとうございます! (2018年4月4日 12時) (レス) id: c1df570a9b (このIDを非表示/違反報告)
まひ - なんて・・・尊い!! この二人の激甘か゛すごくみたいです! (2018年4月2日 22時) (レス) id: 4418933e28 (このIDを非表示/違反報告)
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