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師走の風邪 ページ29

最近皆が姿を見せない。城の一角に留まっていたトッコリに尋ねると、

「最近村中でカゼが流行してんだよ〜。ま、お前はかかってねぇみてぇだけど。」

と、最後にどこか皮肉めいた事を言われた。まるで私が馬鹿みたいね。
メタナイト達も風邪ひいてるのかしら……。少し覗いてみましょう。



『貴方たちも風邪を引いてるなんて……驚いたわ。』

半ば呆れながら米を研ぐ。案の定彼らも風邪を引いていた。そのため私はお粥を作っているところだ。
私はもう風邪は引かないだろう。十分過ぎるぐらい睡眠だって取っていたし、体も丈夫な方だから。
……決して馬鹿という訳ではないのよ。

『食欲……は、無さそうね。ソードとブレイド、無理してお粥作ったでしょう。』

そう言うと彼らは、罰が悪そうに頷いた。

『安静にしなきゃいけないのに何をやってるのよ。今日は私が見ててあげるから。』

そばに置かれていたお粗末なお粥を台所に運びながら言う。見た目通り不味かったのか、ほとんど手をつけていない状態だった。
コップ三杯に水を汲み、ソードとブレイドのそばに置いておく。



『さて、もうそろそろお粥ができるわよね……』

ちゃんと味付けしてたかしら。そう思いながらベッドのそばに椅子を置いて座る。


『そういえば、メタナイトはどこに?』

「卿ならこの部屋の隣です……。」
ブレイドが力無い声を出して答える。



ありがとう、じゃあ行ってくるわ。
そう言って隣の部屋に入ると、僅かに咳き込む声が聞こえた。

『メタナイト、起きてるの?大丈夫?』
「大丈夫だ……」

『ほら、お水持って来たから飲みなさい。

……貴方って風邪を引いても仮面は被るのね。』


「……まぁな」

そんな物してたら暑いのに……そう思い、私は素早くメタナイトの仮面に手をかけ外す。

「っな」


『……あら、意外』

抵抗すると思ってたんだけれど。まあ、風邪に侵されているんだから当たり前よね。

「っ、そなたは私の素顔には驚かないのか……」

ああ、そういえば。

『実際一回見たことがあるんだけど。戦場で休戦してる時にね。
でも……貴方の瞳の色を見たのは初めてね。』

まぁ、それはさておき。

『お粥を取ってくるから、少し待っててくれる?』

そう言って部屋から出てお粥を容器に入れる。ソードとブレイドの分と、メタナイトの分、と。
そうね……メタナイトの瞳、とても綺麗だったわね。まるで星だった。




『ほら、お粥よ。食べなさい。』

不足→←瞳



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ルア(プロフ) - ああ.......尊い...........最高。:+((*´艸`))+:。 (2021年4月10日 12時) (レス) id: e424c5f1e4 (このIDを非表示/違反報告)
巫零亜【フレア】(プロフ) - あぁ…恋愛甘々シーンの描写が上手いのと場面のチョイス最高っす… (2020年4月16日 0時) (レス) id: 258f8cb9be (このIDを非表示/違反報告)
真後ろのソース - あぁ…尊い…やばい、好き()よきかな。うんうん、よきだな。(何様やねん (2019年9月16日 17時) (レス) id: cae02b46bd (このIDを非表示/違反報告)
Taruru(プロフ) - まひさん» コメントありがとうございます! 激甘ですか……ご希望通りには出来ないと思いますが、出来るだけ甘くなるように書いてみますね! リクエストありがとうございます! (2018年4月4日 12時) (レス) id: c1df570a9b (このIDを非表示/違反報告)
まひ - なんて・・・尊い!! この二人の激甘か゛すごくみたいです! (2018年4月2日 22時) (レス) id: 4418933e28 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:たるる | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2015年7月30日 22時

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