銀河に願いを(ギャラクティックナイト) ページ47
「……そうか、Aはギャラクティックナイトを選んだか」
翌朝のハルバードにて、私はメタナイトさんに報告をした。一瞬彼に影が差したが、それもすぐになくなりいつもの彼に戻っていた。
「Aが幸せなら何よりだ。私もいつも通り、君の良き友人として二人を見守ろう」
「そうですねっ！心機一転……とまではいかないですが、我々メタナイツは応援しますよっ！」
ワドルディの言葉に頰が緩む。……メタナイトさんの言いたかったことは、一晩明けてようやくわかった気がした。でも彼なりに詰まる所があると察するのは容易であった。だからこそ、もう触れないことが最善なんだろうと自分の中で完結させた。
「ま、ボクらの所に行けばなんでも聞いてあげるのサ！」
「うん。三人は相談のプロフェッショナルだからね」
マキシムトマトを頬張りながらにっこりと告げるカービィ。不思議とそれは大人びていて、やっぱりゲーム世界のみんなは優しいんだなぁと再確認した。
星の彼方の大彗星。そこから呼び出された銀河最強の戦士は、私の光に、私の恋人になりました。
あなたと一緒なら、どこだって。
「……やあ、メタナイト」
「カービィ。」
「残念だった？」
こてんと体を傾け尋ねる。
「いいや……多少のしこりは残ったが、彼女が選んだのなら納得した」
織り込む素振り無く答えたメタナイト。
………本当彼は、強い人なんだよねぇ。
「そっかぁ。メタナイトは凄いね」
いきなりどうした、と振り向く。カービィは表情を悟らせないよう目を伏せた。
「ううん……気持ちが――よくわかるなぁって思ってさ。」
カービィの持っていたピース型のアイスが同じ空の色に融けた。
一人の勇者の想いも、空に塗りつぶされるかのように消える。そのはるかぜの旅人は、こっそりその想いが星になって現れますようにと、銀河に願った。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 60人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
アリス - カービィのポジションがこれまた良い…。いい作品ですね! (2022年5月29日 21時) (
レス) @page49 id: d52c4cdcef (このIDを非表示/違反報告)
( ＾∀＾) - カービィの小説で一番面白くて大好きです! (2018年12月22日 17時) (レス) id: fd91df0bf4 (このIDを非表示/違反報告)
コカゲ(暗黒物質) - うわぁ、いい話やったなぁ〜・・・また最初から見るね！ (2017年11月11日 12時) (レス) id: 6840f1b848 (このIDを非表示/違反報告)
雪咲 鈴(プロフ) - ちょｗｗｗｗｗｗｗ最後のなんなのwwww (2017年10月19日 17時) (レス) id: f1f89f7d9f (このIDを非表示/違反報告)
Taruru(プロフ) - ダゼちゃさん» コメントありがとうございます！ギャラさんの夢小説が少なすぎるので作って見た所存なのですが、喜んでいただきとても嬉しいです！次回作どうぞよろしくお願い致します。 (2017年8月9日 12時) (レス) id: 4525ec543d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
