そういうコト ページ27
Aさんが目覚めたのは、当分先のことだった。
彼女が起きた時には、もうポップスターは平和そのものになっていた。
カービィが全て解決してくれたけど……彼女はただただ自分の無力さを悔やみ、鬱ぎ込んでいた。
そんな時だった。
メタナイトさんが、修行の旅に出ると言い出した。
もちろんメタナイツの皆さんは止めていたけれども、頑固なメタナイトさんのことだ、いずれは旅に出てしまうのだろう。
何もないと、良いんだけどなぁ……
『メタナイトさん？入っても大丈夫？』
「ああ」
メタナイトさんが旅に出る前夜。私はせめて激励の言葉だけでもと彼の部屋を訪れた。
よく考えれば敬称付きでタメ口もおかしいなぁと思いつつも、彼の部屋へ足を入れる。
その部屋の空気はとても洗練されていて、メタナイトさんの雰囲気にも合っているようだった。
『メタナイトさん……本当に行くんですか？』
「ああ。まだまだ私は強くならなければならない。そのために修行をしようと思うのだ」
なぜか改まった口調になりながらも質問する。
メタナイトさんが旅に出る……私には少し後ろめたかった。
『でも…… メタナイトさんは、十分強いと思いますよ。過去にギャラさんだって倒したんでしょう？』
「いいや、羊頭狗肉な状態かもしれんからな……それでは困る。
……A、さっきギャラさん、と言ったか？」
『え？はい……』
そこに反応したメタナイトさんに疑問を抱きながらも、返事をする。
「ギャラクティックナイトと、何かあるのか？」
『へっ？』
思わず拍子抜けしてしまった。メタナイトさんの質問の意図が汲み取れずに間抜けた顔になる。
私は困惑しつつも質問の答えを返した。
『いえ……時々夢に出てくるんですよ。そこで仲良くなって……色々話してるんです。
ギャラさんは愛称ですよ。どうかしたんですか？』
そういうや否や、メタナイトさんは眉を顰めた。
「本当に……仲がいいだけなのか？」
そう言われ、ギャラさんとの出来事を振り返ると……
――あった。唯一頭の隅に追いやっていたあの……！！
思い出しただけで火を噴きそうなほど顔が熱ったのがわかった。
「いいだけじゃないのか」
『ぁえ、いや、それはあの、キスはしたけど、恋人じゃないっていうか、あの……』
焦りながらも弁解していると、ぐるりと世界が反対になった。
「なら……私にも、そういうことをさせてくれないか」
私は押し倒され、メタナイトさんに啄むようなキスをされた。
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アリス - カービィのポジションがこれまた良い…。いい作品ですね! (2022年5月29日 21時) (
レス) @page49 id: d52c4cdcef (このIDを非表示/違反報告)
( ＾∀＾) - カービィの小説で一番面白くて大好きです! (2018年12月22日 17時) (レス) id: fd91df0bf4 (このIDを非表示/違反報告)
コカゲ(暗黒物質) - うわぁ、いい話やったなぁ〜・・・また最初から見るね！ (2017年11月11日 12時) (レス) id: 6840f1b848 (このIDを非表示/違反報告)
雪咲 鈴(プロフ) - ちょｗｗｗｗｗｗｗ最後のなんなのwwww (2017年10月19日 17時) (レス) id: f1f89f7d9f (このIDを非表示/違反報告)
Taruru(プロフ) - ダゼちゃさん» コメントありがとうございます！ギャラさんの夢小説が少なすぎるので作って見た所存なのですが、喜んでいただきとても嬉しいです！次回作どうぞよろしくお願い致します。 (2017年8月9日 12時) (レス) id: 4525ec543d (このIDを非表示/違反報告)
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