プロダクトNo.K-427-0 ページ25
「あー、オレンジジュース無いかなぁ〜。」
やぁ、ぼくカービィだよ！なぜか大きな機械がポップスターを覆っちゃったからその機体へと向かってる最中なんだ！
今は海にいるんだけど、今さっきまでピンクの髪の女の子と戦っていたんだ。
「よし、倒した！」
鉢巻をしっかりと結び直し、彼女を見つめる。
彼女は埃をはたき、ぼくを見て余裕そうに微笑んだ。
「ふふ、ここで終わりではありませんわ、まだ兵器が残っているのです。
私は機械化したこの星を見て回っている時、とても可愛らしい女の子を見かけたのですわ。
この美人秘書であるこの私と引けを取らない美貌でした。
と、いうことでその子を少しだけ改造して………戦闘ロボに仕上げさせていただきました。
さあ、おゆきなさい――プロダクトNo.K-427-0、
スピリット オブ エイジ！！」
甲高い笑い声の直後に上から現れたのは――
『ふふ、ふ………はは』
頭に大きなネジが刺さり、女の子の体には少々重すぎるハルバードを抱えてこちらを見るなり顔を歪ませた。
「え、……！！」
その変わり果てた少女は、いとも容易くぼくに斬りかかった。
「………っ！！」
いつの間にかあの秘書は居なくなっている。舞台は完全に出来上がったみたいだ。
でも、ぼくは彼女とは………
『きゃはははははっ！！』
頭のネジが緩んだような笑い声をあげながら、ぼくに向かってハルバードを振り回す。さしずめ、リミッターの外れた殺戮マシーンってね………まるでデデデ大王の時みたいだ。
ぼくは覚悟を決めて、Aちゃんに立ち向かった。
彼女もぼくに向かってくる。Aちゃんはハルバードを振り、衝撃波を繰り出した。
その衝撃波は異常な速さで繰り出される。ぼくは咄嗟に横に避ける。
これじゃあ、近づくことも出来ない――近距離のファイターでは埒があかない。コピーのもとを頬張り、その体へぶつける。
『………！！』
その星は見事彼女の身体に命中。ぶつかった瞬間、衝撃に耐えられずAちゃんが倒れた。
その攻撃はかなり効いたらしく、Aちゃんは痛みに呻きながら立ち上がる。
…………ずるり。
突如彼女のハルバードがスライムのようなものに変容し、彼女を完全に包み込んだ。
妙な雰囲気に冷や汗をかく。異常な程の殺伐な雰囲気。
それは真っ黒く変色し、弾けた。
「………っあ！！」
カービィの目の前には、ただの敵愾を受け止める器と化したAが佇んでいたのだった。
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アリス - カービィのポジションがこれまた良い…。いい作品ですね! (2022年5月29日 21時) (
レス) @page49 id: d52c4cdcef (このIDを非表示/違反報告)
( ＾∀＾) - カービィの小説で一番面白くて大好きです! (2018年12月22日 17時) (レス) id: fd91df0bf4 (このIDを非表示/違反報告)
コカゲ(暗黒物質) - うわぁ、いい話やったなぁ〜・・・また最初から見るね！ (2017年11月11日 12時) (レス) id: 6840f1b848 (このIDを非表示/違反報告)
雪咲 鈴(プロフ) - ちょｗｗｗｗｗｗｗ最後のなんなのwwww (2017年10月19日 17時) (レス) id: f1f89f7d9f (このIDを非表示/違反報告)
Taruru(プロフ) - ダゼちゃさん» コメントありがとうございます！ギャラさんの夢小説が少なすぎるので作って見た所存なのですが、喜んでいただきとても嬉しいです！次回作どうぞよろしくお願い致します。 (2017年8月9日 12時) (レス) id: 4525ec543d (このIDを非表示/違反報告)
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