みんなで遊ぼう ページ16
あまりに唐突に、かつ意味を解せない言葉を向けられ大いに困惑する。
「あ、来たばっかだからないかぁ。じゃあ自分の星を──」
「あの、カービィ。たぶんA、わかってないと思うよ」
「……Aには、そもそもわかるようなことではないのではないか？」
メタナイトさんが呆れたような声色で話す。その通りだ、星を割るなんてこと、到底できるようなことでは無い。いや、でも、この人達ならできるということなのか？動揺している様子もないし……
「あーあー混乱してんじゃねえか。……そうだな、どうせなら見た方が早いんじゃねえか？というかおれさまがしたい」
「正直ですね……でもそうだと思います」
動じるあまり取り落としたサンドイッチを、カービィが吸い込んだ。本当にお腹壊さないのかな……。
「よーし、ならみんなでギガトンパンチしに行こうよ！Aちゃんは観客席で！」
「よしきた、絶対負けねぇ。あと人の食いモンは食うんじゃねえ」
「あ、落としちゃったもの食べてもお腹壊しちゃうので……勿体ないですけど」
「えー！？そうなの！？」
カービィと大王様が凄いだけですよ、とバンダナが苦笑いで付け足す。いつの間にかカービィ以外のみんなも食べ終えていた。バンダナは空になった弁当箱を片付けて、軽々と持ち上げる。空の状態でも重そうなものだが……
「バンダナって力持ちなんだね」
「へ？……えへへ……鍛えてるんだ」
「へぇ、どうやって鍛えてるの？」
「プロテイン入りのりんごジュースを飲んだりとか……」
「プ、プロテイン」
かなり本格的だった。というか、プロテインも存在するんだ……なんだか食文化はあっちと変わらないな。
ワープスターをカービィが呼び、バンダナとデデデ大王が乗り込む。て、定員、もしかして四人？どうしよう、私徒歩か……疲れないかな……と慌てふためいていると、それに気がついたであろう大王がメタナイトさんに呼びかける。
「おい、メタナイト！お前は飛んできてくれ、Aが乗れねえ！」
「了解した」
「え、あ、すいません……」
思わずそう溢すと、メタナイトさんが目線をこちらに向ける。咄嗟に目を逸らした。しばらくメタナイトさんが思案したかと思うと、翼をはためかせる。その体は軽やかに宙を浮いた。
「謝ることではないだろう」
そう言った彼は、一足お先にとマホロアランドの方角へ飛び去っていった。
「おー、相変わらず速いな。おれさまたちも行くぞ、ほらAも乗った！」
「は、はい」
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Taruru(プロフ) - アルキメデスさん» コメントありがとうございます！凄くびっくりしました。私も好きな人の小説に影響されて作った動機があるので、自分がそちら側になるとは思わずびっくりしつつもとても嬉しいです！！このご時世で息苦しさを感じる事もあると思いますが、お体ご自愛くださいね。 (2021年4月1日 2時) (
レス) id: d7dc74b70c (このIDを非表示/違反報告)
Taruru(プロフ) - THINKURU★さん» コメントありがとうございます！私の小説は好きだと思った表現を継ぎ接ぎでくっつけているだけなので、あまり参考にはならないかと……応援の言葉励みになります、ありがとうございます！ (2021年4月1日 2時) (レス) id: d7dc74b70c (このIDを非表示/違反報告)
Taruru(プロフ) - 柏木信子さん» 返信が遅くなり本当に申し訳ありません…。ありがとうございます！時間をかけて作っているものなので、とても励みになります。 (2021年4月1日 2時) (レス) id: d7dc74b70c (このIDを非表示/違反報告)
アルキメデス - taruruさんの小説、毎回読ませて貰ってます…!私、taruruさんをきっかけに小説を書き始めたのです…!やっぱりtaruruさんの作品は素晴らしいものばかりですね…!これからの季節、コロナも含めた体調不良にお気をつけながら更新頑張って下さい!長文失礼しました…! (2021年3月29日 8時) (レス) id: 6d5eb1e246 (このIDを非表示/違反報告)
THINKURU★(プロフ) - …taruruさんの作品毎回楽しく読ませていただいてます！質問なんですが…どうしたらそんなに上手いこと情景描写出来るんですかァァァァァァ！ (2020年4月15日 1時) (レス) id: 258f8cb9be (このIDを非表示/違反報告)
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