瞳 ページ14
「……なんだ？見かけない顔だな、新入りか」
「わ、」
遠くからでも大きなその図体が、こちらに近付き私の顔を覗き込む。お日様の匂いが鼻を掠めて、思わず彼の青い瞳に吸い込まれた。
「この子はね、Aちゃん！ 最近ここに来たんだって！」
「いや、お前が言うのかよ……」
半目で呆れた視線を向ける大王。それを見て何がおかしいんだろう、と言わんばかりの表情を浮かべ首をかしげるカービィ。それを見た大王は軽くため息を吐いた後、切り替えたのか表情を明るくしてこちらに視線を移す。
「ともかく、おれさまはデデデ大王！プププランドを治めている大王だ！」
「自称、ではあるがな」
おい、それは言わねえ約束だろ！胸を張っていた大王の横に進み出たのは、先ほどの蝙蝠の彼だった。
「私はメタナイトだ。ここプププランドの警衛をしている」
耳に残る、低い声。なんだかやけに頭に響く。差し出された右手をそっと握ると、自分よりも暖かい手が自分のそれを握りこむ。息を呑んだ。
「あ、そうだ。マホロア、スタンプ押してくれ。ミッションコンプリートしたからよ」
動けなくなっていた身体は、大王のその言葉で感覚を取り戻した。途端にワドルディたちの喧騒が耳に届いてくる。手の温もりが離れていく。
メタナイトさんの瞳は、見れず仕舞いだった。
「エェ……？ まさかいっぱい遊んだナンテコトは無いヨネェ……？ アレ、いっぱい押すの大変なんだからネ」
「……頼んだ！」
「ソノ顔絶対やってるヨネェ!?」
トホホ……とがっくりと項垂れつつも、スタンプを取り出す彼。律義だなあ……
「カービィ〜！おいていかないでよ〜！」
後ろからかわいらしい声が響き、振り返る。そこには青いバンダナをたなびかせたワドルディが、槍を持ち軽い足音を立てながら走ってきていた。
「バンダナ！どこにいたの？」
「どこにいたのじゃないよ！ご飯をもっていかなきゃなのにカービィってばマホロアの所に一直線だし、メタナイトも大王様も着くなりアトラクションに入っちゃうんだもん！」
そうやって怒っている様子の彼は、確かに片手にお弁当らしきものを持っていた。園内で食べるつもりだったのだろうか……？その口ぶりから四人で食べるもののようだが、なぜだろう、量がかなり多い気がする。先ほどの例もあり、ワドルディが持つにはかなり苦戦しそうなものだが、このワドルディは容易く持ち運んでいる様子だった。
「……あれ？新入りさん？」
──このやり取り、何回目かなあ。
ピクニック→←WELCOME TO THE MAGOLOR LAND！
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Taruru(プロフ) - アルキメデスさん» コメントありがとうございます！凄くびっくりしました。私も好きな人の小説に影響されて作った動機があるので、自分がそちら側になるとは思わずびっくりしつつもとても嬉しいです！！このご時世で息苦しさを感じる事もあると思いますが、お体ご自愛くださいね。 (2021年4月1日 2時) (
レス) id: d7dc74b70c (このIDを非表示/違反報告)
Taruru(プロフ) - THINKURU★さん» コメントありがとうございます！私の小説は好きだと思った表現を継ぎ接ぎでくっつけているだけなので、あまり参考にはならないかと……応援の言葉励みになります、ありがとうございます！ (2021年4月1日 2時) (レス) id: d7dc74b70c (このIDを非表示/違反報告)
Taruru(プロフ) - 柏木信子さん» 返信が遅くなり本当に申し訳ありません…。ありがとうございます！時間をかけて作っているものなので、とても励みになります。 (2021年4月1日 2時) (レス) id: d7dc74b70c (このIDを非表示/違反報告)
アルキメデス - taruruさんの小説、毎回読ませて貰ってます…!私、taruruさんをきっかけに小説を書き始めたのです…!やっぱりtaruruさんの作品は素晴らしいものばかりですね…!これからの季節、コロナも含めた体調不良にお気をつけながら更新頑張って下さい!長文失礼しました…! (2021年3月29日 8時) (レス) id: 6d5eb1e246 (このIDを非表示/違反報告)
THINKURU★(プロフ) - …taruruさんの作品毎回楽しく読ませていただいてます！質問なんですが…どうしたらそんなに上手いこと情景描写出来るんですかァァァァァァ！ (2020年4月15日 1時) (レス) id: 258f8cb9be (このIDを非表示/違反報告)
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