【１５３】・ ページ10
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「ん〜、僕がここにいる理由ね。……君を"勧誘"したいから、かな。」
sn「勧誘？俺は、非力なんで軍なんて入っても役には立てないと思いますけど。」
「戦闘要員でとは言ってないじゃん。"医術師"としてだよ。」
sn「……はぁ。A様、申し訳ないんてますけど、お断りさせていただきますわ。前会った時にも言いましたけど、俺は、もう医学には興味がないんですよ。」
「じゃあ、その手に持ってる薬草達は何？見るからに、調合しないないものばかりだけど。そんなもの、医学に詳しくて、興味のある人しか買わない。」
彼は、図星を突かれたようで、固まり、以降、言葉を発することはなかった。興味がないと言い張るには少し、爪が甘いのではないか、と感じる。
「まあ、君が誘いを頑なに断る理由が何であろうと、まずは君のことを知る必要がありそうだね。少し、ここら辺を散歩しない？」
意外にも、僕の誘いにはすぐに頷いた。僕は、立ちあがり、彼と共に歩き始めた。
「しんぺい神くんさ、医師免許持ってるって言ってたよね？それって、いつ頃に取得したもの？」
sn「覚えてないですよ。もう、だいぶ昔ですから。」
「まあ、そんなもんか」と思う。
憶測でものを言うことはあまりしたくはないが、回りくどい質問ばかりされてもアレだと思うし、直球にあのことを聞いてみることにした。
「じゃあさ、"ナニカが見えたりすること"は？」
sn「！………ナニカ…？」
僕の質問に明らかな動揺を見せる。やはり憶測ではなかった。彼も見える者、"見物人"であることは間違いなさそうだ。何が見えているかまではわからないが、見物人ということはなんとなくの勘でわかるものだな。
sn「A様もなん…？」
「まーね。色の見える剣士…ってだけあって、そこのとこは詳しいんだ。」
sn「…やっぱり、天というのは気まぐれにものを言うものなのですね。」
「…ねぇ、君はさ何のことを話してるの？」
「話の内容があまり分からないんだけど…」というと、「分からなくていいです」と言われる。そんなことを言われても、自ら会話に出しておいて、それはないだろうと思う。
「…………僕に、気づいて欲しい？」
sn「……………は？」
自分でも自らの発言に驚き、すぐに口を塞いだ。「気づいて欲しいのか？」と思っても、それを本人に聞いてしまうのはあまりにも失礼だ。
sn「……そう、なのかも…ね。」
その発言に、僕は言葉を失った。
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しめじ(プロフ) - ゆんさん» コメントありがとうございます！そして、最近更新が滞っており申し訳なく思います。しかし、完結までは必ず続けるつもりなので、それまで見てくださるととても嬉しいです…！ (12月11日 21時) (
レス) id: 095fd86269 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん - 更新嬉しいです。この話だけは続き見たいのでページ残してます。これからも頑張って。 (12月10日 21時) (レス) @page10 id: c8a05a8ee5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しめじ | 作成日時：2023年11月26日 22時
