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「勿論。今更なんてことは無い。これから一生後悔し続けるくらいなら、挑戦してみたらどうかな。」
sn「……！そうですね…！」
心なしか、しんぺい神くんの表情が緩んだ気がした。そして、「ありがとうございます」と一言だけ言われる。
「そこでなんだけど、君にもう一度聞きたいことがあるんだ。」
sn「聞きたいこと…ですか？」
「うん。以前にも聞いたんだけど……」
無意識に口角が上がっていくのが分かる。
「しんぺい神くん、
sn「え…………」
「別に断ってもらっても構わないよ。これは、君の未来に大きく関わ＿＿＿＿」
sn「いえ！…あの……！」
しんぺい神くんは少し焦ったように、ベッドから身を乗り出し、僕の話を遮る。急なことに驚いて口をつぐむ。
sn「俺なんかで良かったら、此処で、俺なりに人の役に立ちたいです！」
決意めいた目だった。彼からまっすぐと伸びる綺麗な色は、まるで僕を突き刺すようだ。
「…まさか、君からそんな言葉が聞けるとは……。予想外だよ…。」
何故だか、驚きと同時に嬉しくなってつい笑みを溢してしまった。今の彼が、少しではあるが、自分の望んですらいなかった力と向き合い、前向きであること。少し、頑張った甲斐があったな、と思ったり。
「ふふ……ようこそ。きっと、グルッペンくん達も君を歓迎してくれるよ。」
sn「そうかな…？俺は軍の知識も拙いし、医者としてもまだまだだ。」
「…あぁ、そのことなんだけれど、研修期間として、暫くは医療班に入ってもらって、軍や軍医のことについて知ってもらおうと思ってるんだ。その後は、医療班に留まってもいいし、軍医でも薬師でも、好きな道を選択していいよ。」
「あとこれ」と言って、先ほど持って来た本を彼に渡した。彼は目を見開き、「これは………」と呟く。
「君に譲ってもらった本だよ。君が物欲しそうに見ていたから、もしかしてと思ってさ。」
sn「態度に出したつもりなかったんだけど……」
「君は分かりやすい方だよ。それと、見ていて分かったけど、君は随分と知識の探究が好きなようだし、研修期間のうちに、城内の図書室の使用権をあげようか？そこなら、資料も豊富だし。」
sn「…！何から何まで、本当に良いんですか？」
「うん。これは、ほんの少しの僕からの優しさだ。是非受け取って欲しい。」
しんぺい神くんは申し訳なさそうに眉を顰めながら、もう一度礼を述べた。
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しめじ(プロフ) - ゆんさん» コメントありがとうございます！そして、最近更新が滞っており申し訳なく思います。しかし、完結までは必ず続けるつもりなので、それまで見てくださるととても嬉しいです…！ (12月11日 21時) (
レス) id: 095fd86269 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん - 更新嬉しいです。この話だけは続き見たいのでページ残してます。これからも頑張って。 (12月10日 21時) (レス) @page10 id: c8a05a8ee5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しめじ | 作成日時：2023年11月26日 22時
