【１６７】・ ページ24
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gr「では、何故幹部だけを？力のない一般兵は生かしておくに越したことはないだろうが、逆に力を持つ幹部を生かしておくことは反逆に繋がるのではないか？」
「確かにそうだ。でも、"力のある者にはまた違った価値がある"と思う者もいるんだ。"見物人"の話って、聞いたことある？」
俺は、そこで初めて、"見物人"のことを知った。
「君も、"ナニカ"が見えること、あるんじゃないの？」
gr「…いや、申し訳ないが、俺はそれらしき事象を経験したことがない。」
「………へ？」
まるで、「的が外れた」とでも言いたげな顔で此方を見るA。この反応からして、A以外にも見物人は身近にいるのだろう。
「……そうか…………。君は見物人ではなかったのか…。不思議なこともあるもんだね。…まあ、いいや。神官が今まで執拗に僕を狙っていたのは、見物人が"神から力を授かった者"だから。つまり、神官が本当に欲しているのは見物人の力だと思うんだ。殺してしまっては、力が手に入らないだろう？」
gr「成る程な。お前の言い分は分かった。お前の提案を許可しよう。」
Aの提案をその場で可決すると、「え、本当？」と嘘だろ…とでも言うような顔で俺のことを見る。最近はよく表情が動くようになってきたなと感じる。
gr「何故お前が驚く……」
「いや、前日だったし、急だったから、絶対通らないと思ってた…。」
gr「別に吟味するほどのことでもないだろ？それに、お前が意味のないことを言うとも思えないしな。」
俺の発言に、Aは「そっか…」と呟き、なんとも言えない表情をした。
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tn「神官なぁ……………いやあ、それにしてもやで？流石のAと言えど、何故、死人をゼロに出来たんや？それに、医療班によると、怪我人も殆どいないとか。」
gr「さぁな。アイツの報告を待つしかない。だが、俺はここから"不思議な光"を見たぞ。」
tn「はぁ？不思議な光？？」
試験会場の爆発が起こった少し後、大きな光が怪我人達を包み込んでいるのを、
実に興味深いものだ。
gr「くくっ…、まあいい。それを含めて後で聞こう。」
きっと、俺が不思議なものに惹かれ、手に入れたいと感じるように、神官も見物人とやらの力を手に入れたいと思うのだろう。
しかし、俺は俺の欲望を遂行するまでだ。神官などに俺のものは何も奪わせない。
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しめじ(プロフ) - ゆんさん» コメントありがとうございます！そして、最近更新が滞っており申し訳なく思います。しかし、完結までは必ず続けるつもりなので、それまで見てくださるととても嬉しいです…！ (12月11日 21時) (
レス) id: 095fd86269 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん - 更新嬉しいです。この話だけは続き見たいのでページ残してます。これからも頑張って。 (12月10日 21時) (レス) @page10 id: c8a05a8ee5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しめじ | 作成日時：2023年11月26日 22時
