【１６４】・ ページ21
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「さて、そろそろ動くか」と歩き出すと同時に、僕の隣に誰かが並んだ。
「…なんでいるのさ、君………」
zm「んー、内申点稼ぎ？」
そんな彼に「本音は？」と聞く。
zm「んなもん、戦いたいからに決まっとるやろ。」
「……はぁ…、言っておくけど、君はまだ正式なうちの兵士じゃないから襲撃者への攻撃は禁止だよ。」
僕の発言に、「えー」と不機嫌そうな態度をとるゾムくん。まだ正式な兵士ではなく、護られる立場である受験者の彼が、他国の兵士に攻撃できないなど、当たり前だ。
「それに、もう犯人どっか行っちゃったし。まあ、本当に内申点稼ぎたいなら、話は別だけどね。そこにいる動けない人達を安全な場所まで運んで。」
zm「そしたら、俺と手合わせしてくれるん？」
「勿論。まあ、無事に入隊できたらの話だけどね。」
そう言って、倒れている兵士や受験者達に近づくと、意外にも直撃した人が多かったのか、殆どが重症だった。しかし、運がいいのか、まだ死に近しい色のものは居なかった。
「さて、じゃあ、ゾムくん頼んだよ。」
zm「え！？Aさん何処いくん！？」
「すぐ戻るから大丈夫！」
zm「答えになってへん！！」
嘆くゾムくんを無視して、僕は会場の外へ走り出す。あれだけ重症が多いと、次期に出血多量などが原因で死んでしまう人が出てもおかしくは無い。だから、腕のいい医師の1人くらいは欲しいのだ。
当初は探しに行こうと思っていたが、どうやら向こうから来てくれていたみたいで、探す手間が省けた。
「しんぺい神くん、本当に来てくれたんだね。」
sn「…っ一応ね。君が言ったんでしょ。"失いたくないものは今からでも守れる"ってね。でも、まさか、本当に怪我人が出るとは思っとらんかったわ。」
木の後ろに隠れていた彼に後ろから声をかける。急に声をかけたからか、しんぺい神くんは一瞬驚いたように固まったが、すぐに話し始めた。
「少し他国とのいざこざがあってさ。うちの兵士と受験者が死なれても困るから、君に手伝って欲しいんだ。今、外に運んでるから。」
sn「……わかった。」
肯定したしんぺい神くんは木の影から姿を現し、僕の後ろに大人しく着いてきた。
「シャオロンくん、怪我人は？」
sho「Aさん！良かった。探してもおらんから、心配したんですよ！今は、医療班が治療に…」
「よし、じゃあ道開けて。」
その言葉に、シャオロンくんは「は？」と困惑の言葉を溢した。
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しめじ(プロフ) - ゆんさん» コメントありがとうございます！そして、最近更新が滞っており申し訳なく思います。しかし、完結までは必ず続けるつもりなので、それまで見てくださるととても嬉しいです…！ (12月11日 21時) (
レス) id: 095fd86269 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん - 更新嬉しいです。この話だけは続き見たいのでページ残してます。これからも頑張って。 (12月10日 21時) (レス) @page10 id: c8a05a8ee5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しめじ | 作成日時：2023年11月26日 22時
