【１４６】・ ページ3
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僕の答えに、ひとらんくんは「信じられない」とでも言いたげな顔をした後、諦めたようにため息をついた。
ht「もういいです。Aさんには何を言っても無駄だと悟りました。寝るところを邪魔して悪かったです。明後日は試験ですし、もう寝てください。」
「うん……そうする。」
僕は毛布を深く被り、外からの光を完全に遮断した。そして、今度こそ目を瞑った。すると、意外にもすぐに意識が途切れ、眠りについた。
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？「おはよう、Aくん。」
瞼を閉じたままでも感じる光に違和感を覚えて、目覚めた。しかし、そこに映し出されている景色は、今の我々国の医務室とは少し違った作りをしている医務室であった。ここはまるで、a国の医務室だ。
そして、なんと言っても僕の顔を覗き込む謎の男がいるのだ。「誰だ」と口を開けたかったのだが、それが叶うことはなかった。
＿＿＿＿また夢か。
？「死なへんとは言っても、倒れるもんは倒れるんやなあ。心配するから無茶はやめてほしいんだけどね。」
「…無茶っていうよりかは、あの剣を受け取った時に……？」
やはり、自分の意思でなく口が動く。「またか」という一言に尽きる。これは、今、思い出さなければならない記憶だとでもいうのだろうか。
？「あぁ、事情は聞いとるよ。あの剣は不思議な力があるとかなんとか言ってたけど、体に異変はなかったしな〜ぁ…。」
「でも確かに、刀身の素材は不思議だったね。普通の鋼ではなかったみたいだけど、どこで調達したんだろう？」
？「"グルッペン"は貰いもんって言ってたよ。入手方法は難しいが、至って単純だとかなんとか…。聞いてもよく分からなかった。」
"神と書かれた面をつけた彼"は"グルッペン"と口にした。グルッペンとは、現我々国の総統な訳だが、何故、昔の記憶の人物からそのような名前が出てきたのだろうか。というか、神と書かれた面を何処かで見た覚えが…。
「成程ね。それなら僕にも分からないや。グルッペンくんが難しいというのなら、僕には成し得ることができないからね。」
？「ふーん。ねえ、結局さ、Aくんにとってグルッペンって何者なの？」
「難しい質問だなあ…。でも、"彼なら神さえも殺せてしまえるだろう"とは時々思うよ。」
昔の自分からもグルッペンという言葉が出てきた。しかし、僕が"神さえも殺せてしまう"と思っている人物は憶えている限りでは、初代a国総統だけだ。
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しめじ(プロフ) - ゆんさん» コメントありがとうございます！そして、最近更新が滞っており申し訳なく思います。しかし、完結までは必ず続けるつもりなので、それまで見てくださるととても嬉しいです…！ (12月11日 21時) (
レス) id: 095fd86269 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん - 更新嬉しいです。この話だけは続き見たいのでページ残してます。これからも頑張って。 (12月10日 21時) (レス) @page10 id: c8a05a8ee5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しめじ | 作成日時：2023年11月26日 22時
