【１５９】・ ページ16
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数年前に会った時よりも、目線が近い。いつの間にこんなに成長したのか。まあ、僕の背が縮んでしまったと言うことも関係あるだろうけど。
「なんか、時間の流れが早く感じる。」
rb「まあ、Aさん時間感覚狂っとるしな。貴方のこれまでとこれからに当てはめれば、どうせ、一年なんてほんの数秒でしか無いのでしょう。」
「まあね。いつの間にか、それが普通になってた。」
それ故に、たまに怖くなることもある。これまでよりも、これからの方が長いのだし、現在の出来事が、ほんの数秒で片付けられてしまうことが、いつしか忘却に繋がるのだろうな、と。
そんな意味もないことを考えていると、ロボロくんは僕から離れて、扉を開けた。そして、僕が部屋から出るように促した。
rb「引き留めて悪かったな。じゃ、明日頑張ってな。」
「うん。君もゆっくり休みなね。」
背後で、扉が閉まる音がした。広い廊下に出た解放感から、グッと腕を伸ばす。時間的に、まだ夕食まで時間があったため、先にシャオロンくんに私に行こうと、幹部棟の隣にある棟へと移動した。
流石に部屋までは知らないため、近くにいた隊員達に部屋を聞いて割り出し、その部屋の前に来た。小隊長といえど、他の部屋と大差変わりは無いな。あるとすれば、この前の爆発事件で戦闘要員が大幅に減ったため、1人部屋ということくらいだろうか。
扉を2回ノックして名乗ると、「はーい」と生返事が聞こえた。すぐに中から足音がして、扉が開かれる。
sho「お疲れ様ですー。急にどうしたんです？」
「君に渡しておきたいものがあって。」
出てきたのは、片手に読み掛けであろう漫画を持ったシャオロンくんで、用件を聞いてすぐに中に入れて入れてくれた。
部屋の隅に置かれているベッドに腰掛けるように言われて、大人しくそこに腰掛ける。シャオロンくんも僕の横に腰掛けて、一息ついていた。
sho「渡したいものってなんなん？贈り物とか珍しいやん。」
「いや、贈り物というより、届け物…かな？」
そう言って、彼の手の上にインカムを乗せる。初めて見るのか、眉を顰めて、不思議そうにそれを見ていた。
「"インカム"だってさ。」
sho「…へぇ……なんの道具なん？あんまり複雑やと、俺貰っても使えんけど……」
「耳につけておくだけで、離れていても声で連絡が取れるんだ。便利だと思わない？操作も多分、ボタン押すだけだし。」
僕の発言に、シャオロンくんは目を輝かせた。
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しめじ(プロフ) - ゆんさん» コメントありがとうございます！そして、最近更新が滞っており申し訳なく思います。しかし、完結までは必ず続けるつもりなので、それまで見てくださるととても嬉しいです…！ (12月11日 21時) (
レス) id: 095fd86269 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん - 更新嬉しいです。この話だけは続き見たいのでページ残してます。これからも頑張って。 (12月10日 21時) (レス) @page10 id: c8a05a8ee5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しめじ | 作成日時：2023年11月26日 22時
