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ht「この話は一度置いておこう。Aさんも、過去を掘り返されて、探られるのは嫌だと思うから。」
「そーだね。話すと長くなるし、この話はまた今度。」
流石の鬱先生もこの雰囲気に耐えかねたのか、「夜も遅いしな」と付け足して、解散を促した。しかし、その流れの中でトントンさんのみが解散することを渋った。
tn「俺は残ってええか？…Aがどうも心配なんや……。うなされとったし…」
ht「ダメに決まってるでしょ。残るなら、俺か大ちゃんが残る。」
「そんなに心配しなくてもいいのに……子供じゃあるまいし………。」
暫くの討論の結果、ひとらんくんが僕の様子を見てくれることとなった。勿論、一晩中つきっきりというわけではないが。
ht「で、うなされてたって、どんな夢見てたんですか？」
「さあ？僕にもよく分からない。ただ、僕にとって印象深かったんだってことは分かるよ。」
ht「"夢"とは"記憶が歪につながったもの"だと言いますからね。今、その夢を見たということは、本能が"忘れてはいけない"と思ったのかもしれないですね。」
「……そーかも。」
"忘れてはいけない"。それは、"忘れたくない"とは全く違うことだ。現に、僕に忘れたくないという意志があったのならば、僕がそのことを忘れることはなかったのだ。今になって、忘れてはいけないと思ったのは一体何故なのか。
「しかしながら、君も神話の時代のことは知らないんだね。今生きている者で知っているのは、僕と神官くらいなのかな。」
ht「はい。俺の血族は、初代a国の幹部様の子孫ですので、初代幹部様達のことは語り継がれていますが、それよりも以前のことになると伝承は………。」
「へー、意外だ。あいつならと思っていたけれど、実際はそんなものか。」
そこで会話は途絶えた。僕がそろそろ話を切り上げて寝ようと、毛布に包まって目を閉じた時、小さな声が聞こえた。
ht「……俺、やっぱり気になりますよ。神話の時代に何があったのか…。それが、今のA様に繋がっているのなら、尚更。」
「う〜ん……。何か勘違いしているようだから、一つ言おうか。僕は昔の記憶の一部が曖昧なんだ。全てを覚えているわけではない。だから、過去の出来事が今の僕に繋がっているとは考えずらいんだよね。」
ht「そうですか…。なら、今はまだいいですよ。でも、いずれ思い出した時に、教えてください。」
「うん。いずれね。」
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しめじ(プロフ) - ゆんさん» コメントありがとうございます！そして、最近更新が滞っており申し訳なく思います。しかし、完結までは必ず続けるつもりなので、それまで見てくださるととても嬉しいです…！ (12月11日 21時) (
レス) id: 095fd86269 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん - 更新嬉しいです。この話だけは続き見たいのでページ残してます。これからも頑張って。 (12月10日 21時) (レス) @page10 id: c8a05a8ee5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しめじ | 作成日時：2023年11月26日 22時
