Flower Garden８

スダンナのデート前夜２ ページ18

そして




｢さて…そろそろ家に戻って明日の用意しよ〜っと！明日リアルタイムで助け求めるかも知れないから、携帯握りしめて待っててね(笑)｣






｢デート中に携帯ずっと弄ってるとかダメだろ(笑)自分でどうにかしてー。｣




と厳しい言葉をなげかけつつも




｢…まぁ、、だから、どうしても困った時だけにしときなよ？｣





なんて言ってしまうYURINOは
相当アンナに甘い。




｢なんだかんだ甘やかすね〜私の事〜(笑)｣





と笑うアンナにつられて
YURINOも笑った。






他の誰でもなく、アンナだからだよ。



本当はそう言いたかったけど

せっかく結ばれた2人の恋を邪魔するのは
如何なものか、、
と言葉を飲み込んだ。






帰る間際に玄関で




｢あー…やっぱ緊張するー！ねぇ、ちょっとパワー分けて〜……////｣



とアンナがYURINOをギュッと抱きしめ
心を落ち着かせている。





アンナにとって
その行為に深い意味が無い事は分かっている。





だから
YURINOも背中に手を回し

｢大丈夫。アンナは夏恋を幸せに出来るよ。｣

とハピネスパワーを注入しておいた。





気付かれないギリギリを攻めた
『愛情』を込めて…。









｢ありがとうYURINOちゃん〜////明日頑張ってくるー！また連絡するね！おやすみ////｣




｢おー！おやすみ！頑張って〜！！｣








ーーバタンーー









アンナの為なら
どんな時も笑っていられる。









閉まったドアに向かって




｢アンナ…愛してる……｣




そう言って
今日も涙を流していた。









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