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月明かりに ページ4

萩花ごめん今日も行けそうに無い。


伶菜分かった。仕事がんばって。








そうは言ったものの。




忘れ物を取りに伶菜の家に寄ると





月明かりに照らされたベッドの上で
晴美に抱かれていた伶菜。









「はぁっ…はぁっ……」



ぎゅっ

「伶菜…さん……」




優しく髪をかきあげ
不安そうに伶菜を呼ぶ晴美。






「そんな顔しないで。」




汗ばむ手で
晴美の頬を掴んでそう言っていた。






「だって……」



「別に流された訳じゃないから。
ちゃんと晴美が好きだから。」






目を見てそう伝えると
安心したのか
優しく笑って伶菜を抱き寄せる。









何が起こっているのか理解するまで
時間が掛かった。



え?

伶菜と萩は恋人だよね?



なのになんで今、晴美に抱かれてるの?




『ちゃんと好き』ってなに?


萩の事は
もう…好きじゃないってこと……?








色んな感情がめちゃくちゃに混ざりあって

心臓がうるさい。



その場に立ち尽くす事しか出来なかった。





そして
晴美が伶菜にキスをした瞬間
自分の中で何かが崩れ落ちた。





思わず部屋から飛び出し、走った。







気の済むまで走って

公園のベンチに座って月を見上げ、呟く。

「何処で間違えたんだろ……」




さっきの衝撃的な事実が胸を締め付け
涙が勝手に溢れる。






すると

「萩花」

と呼ばれ、振り返ると



「伶菜…」



今は会いたくない相手がそこに
立っていた。







「そういう事だから……
ごめん…萩花。もう別れてほしい。」






「なん…で………」






「萩花さん。
私の方がきっと伶菜さんを幸せに出来ます。
では……さようなら………」









「お願い!待って…っ!!

どうして…っ………」








.

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Lee(プロフ) - glipさん» なるほど〜(・∀・)無意識に思うがまま書いてましたが…少しミステリアスな雰囲気があった方が、面白いストーリーになる、という事ですね…(*>ω<)参考になります〜(^^) (2018年5月5日 7時) (レス) id: c22b2cd173 (このIDを非表示/違反報告)
glip(プロフ) - 今回のちょっとドロドロした感じのやつもまためっちゃいいですよね!純粋にイチャイチャしてるのも好きなんですけど、今回のドロドロした感じのもめっちゃ好きです!(語彙力) (2018年5月5日 3時) (レス) id: cb61dc1f71 (このIDを非表示/違反報告)
Lee(プロフ) - glipさん» ありがとうございます(´∇`)毎晩なんて…嬉しい限りです!!また是非、わしゅうか愛を語りあいましょう(笑) (2018年5月2日 0時) (レス) id: c22b2cd173 (このIDを非表示/違反報告)
glip(プロフ) - 覚えててもらえてたんですね!わしゅうか愛してるレベルに大好きで毎日寝る前にかならずここのお話見てから寝てます!これからも頑張ってください! (2018年5月1日 23時) (レス) id: cb61dc1f71 (このIDを非表示/違反報告)
Lee(プロフ) - glipさん» 気付けばシリーズ6です!いつもありがとうございます(^^)たしか、萩花×伶菜が好きだと言って下さってましたよね?また色んな2人を書いていきたいと思うので、また読んで下さい(・∀・)勿論感想もお待ちしてます〜(笑) (2018年4月30日 22時) (レス) id: c22b2cd173 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Lee | 作成日時:2018年4月30日 19時

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