Flower Garden ６

一方通行 ４ ページ15

楓「さて…次はーーー」




居た。




ギュッ
「王子様みーつけたっ！笑」



床でストレッチをしているスダンナを見つけ
後ろから抱きついた。





「お〜楓ちゃーん。良いとこに！
背中押しておして〜！」



と仕事モードのスダンナには少し申し訳なく思ったが、背中を押しながら聞いてみた。




「スダンナは夏恋にアプローチしなくていいのー？」



ドキッ
「………え？////今その話するの？笑」




ストレッチ中にリラックス出来ない言葉を投げかける。



「…いや、背中押してって言うから。
恋の背中も押そうかなーと。笑」





あはは！上手いこと言うー！
と笑ったスダンナは下を向いていて表情が見えない。



実際のところ夏恋の事…どうするんだろ？



「はい、交代〜。楓ちゃんも押してあげる。」



そう言って楓の背中を押しながら
耳元でその答えが返ってきた。




「私は…夏恋ちゃんが想う人と幸せになってくれたら、それで幸せだからいいのー。」



「………ふーん。
だからゆりのの恋、あんな必死で応援してんの？」



というと、苦笑い。



「いやー、あれは正直分かんない。
だって…ねぇ？萩花さんは………」



そこまで言うと黙り込んだスダンナ。



「まぁ、あの2人は、、ね…。
でもさ、それってスダンナにとってはチャンスじゃん？弱ってるとこーー」


「いやいや！私は想いを伝えないよ。
それに夏恋ちゃんの泣き顔なんてみたくないから…
私は全力で夏恋ちゃんを応援する。
夏恋ちゃんの笑顔の為ならなんだって出来るから。」







あー。


本気だな。




そうだよね…


スダンナはそういう子だわ。






優しすぎるんだよな…







起き上がってスダンナと向き合い
ぎゅっと抱きしめた。




そして小さな声で

「お姉ちゃんがいつでも話聞くから。
泣きたくなったらこの胸貸してあげる。」


と囁いた。




ぎゅっ
「ありがと……楓ちゃん…」







こんな健気なのに。




スダンナの恋も…


上手くいくといいな。









Y「…晴美？あれ。浮気されてんぞー？笑」


ガタッ
晴「ちょっ！！なんで？！」


Y「人の心配してる場合じゃないな(笑)」









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