自分を認めてほしい少数派の天使の物語【殺戮の天使】【派生作品】

弐 ページ3

××side

「ねぇお母さん、今日ね…」


私は今日あったことを話した

お母さんならそんなことないのよっていってくれるだろう

そんなことを思いながら


「お母さん、私おとこのこなの…？」

「××、貴方は何を言っているの？あなたは男の子、女の子じゃないのよ、気持ち悪いこといわないで、前から思ってたのよ、髪を長くしたいとかいいだすし、かわいいモノを欲しがるし、スカートをはきだすし…貴方は男の子、これだけは覚えておきなさいよ」

「…！ちがう…ちがう！！私…私は……」


私はお母さんにいわれてパニックになってしまった

また大きな涙が目から零れ落ちた

その瞬間



ﾊﾞﾁﾝｯ



という大きな音がした

お母さんが私のほっぺたを叩いたのだ

痛い


「いい加減にしなさい！！
　そんな、気色悪いこといわないで！！！！」


私はお母さんにたたかれて、怒鳴られたことがショックで何も言えなかった

そして今度はお母さんも涙を流していう


「！…あぁ…ごめんなさい…痛かったでしょう？
　でも、貴方が、あんなことを言わなかったらこうはならなかったのよ…
　……もう、お母さんをこんなにしないで……」


お母さんは最後になるにつれて、消えそうな声でいった


「おかあ……さん……」


私の心は動いていった

参→←壱

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す