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私の前にはかずにいと彼女さん。
この状況がとてつもなく辛くて、
自然に足が止まってしまう。
無意識にかずにい達が見えないように
通ったことのない見知らぬ道を歩いた。
.
「ねぇねぇ、ちょっといい？」
いかにも柄が悪そうな人に声をかけられた。
○「なっ、何ですか？」
「駅までの道教えてくれない？」
あ、以外にも優しそうな、心地いい声のトーン。
○「ここをまっすぐ行って右にずっと行けばありますよ？」
「わかんないから一緒に行こうよ」
えっと、まって、
私誘拐されちゃう…？
○「い、いや、私用事あるのでっ、」
「いいから、少しだけ」
恐ろしさに足がすくむ。
すると腕を捕まれた。
完璧に逃げられない状態。
○「や、だっやだっ！」
「ちょっとうるさいかな」
怖い笑みを浮かばせ、私の口元に手を被せようとしてきた。
○「かずにっ…」
何故かかずにいの名前を呼んだ
いや呼ぶ前にもう口を抑えられた。
○「んっ！んーんー！」
口を抑えられたままどこかに連れて行かされる。
すると誰かが後ろから走ってくる音が聞こえた。
お願い、誰でもいいから助けてっ
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作者名：じゅり | 作成日時：2017年8月17日 22時
