刀剣女士 よんじゅうなな! ページ9
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僕は___何も考えていないと思う。
僕達刀剣のこと、本丸を指揮するために集う審神者のこと…そんなこと政府は本題として動いてはいない。
ただ、自分達への利益と歴史を守っているという事実、そしてある程度の審神者を繋ぎ止めておく鎖が欲しいんだ。
僕が実装される前の刀として、政府に顕現されていたときに大抵がそんなことしか考えていない醜い生き物だって全て理解したしね。
清光「それで?その人間はいつ来るの?」
翠「…一週間後だ」
歌仙「一週間…ではその間にやれるだけの対策はとっておいた方がいいね」
翠「ああ、呪具なんて持って入られたら困るからな」
石切丸「では、それは僕とにっかりさんに任せてくれ」
青江「そうだね、僕が全て丸裸にしてあげるよ」
翠「頼もしいが紛らわしい言い方すんな!!」
青江「ふふっ、」
僕は…とりあえず長谷部の近くにいようか。長谷部に何かある前に守れるように。
あ、それいったら粟田口どうしよう…いち兄や鳴狐、薬研…この三振りが先頭に立って誘導してくれそうだし、まず安心かなぁ。
清光「で?その日の近侍はどーすんの?」
翠「あー…歌仙頼めるか?」
歌仙「勿論だよ、任せてくれ」
翠「じゃあ…そう言うことで。何か異変や悪感を感じたりしたらすぐ俺か石切丸の元へ行くように。まだ見習いがどんな奴か分からない。数振り集まって過ごすように。それでは解散!!」
“見習い”
それを聞くたび底知れぬ何かが背筋を走るのは気のせいか否か…。
『何かの前触れじゃなければ…いいんだけどなぁ』
何かあったら助けてね、長谷部。
僕も君を守るからさ…。
───
─────
「初めまして、見習いとしてお世話になる“柘榴”と申します。仲良くしてくださいね?」
ゾクッ
本丸にやって来た見習い、柘榴。
翠より少し小柄で愛想の良い笑顔を振りまく青年…。
そこは至って普通だった。問題はその霊力。
長谷部「っ…これは」
青江「…冷たい」
どこまでも冷たい絶対零度の霊力。
柘榴「審神者様?」
翠「あ、ああ…じゃあ離れに案内するよ」
柘榴「はい!…と、その前に」
見習いはクルリと向きを変え、僕の目の前まで歩いてきた。
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火狩 - 終わりでも続きみたいです。時間があれば更新してほしいです (8月17日 15時) (レス) @page16 id: 1ca09d8d18 (このIDを非表示/違反報告)
リン(プロフ) - 終わりなんですか...悲しいです.... (2022年3月22日 15時) (レス) @page16 id: 4c69a0ba50 (このIDを非表示/違反報告)
インマニエル - お、終わりにしないでくださいぃぃ!!続きがみ、見たいですぅぅ!! (2021年3月22日 16時) (レス) id: b8bed17887 (このIDを非表示/違反報告)
カナト - 私この話が大好きなので続きが楽しみです!何回も読み返すほどです(笑)更新楽しみにしています(*^^*)頑張ってください!気長に待たせていただきますね(*^^*) (2019年7月30日 0時) (レス) id: f191d1a880 (このIDを非表示/違反報告)
露っ子 - コメント失礼します。読んでて凄く面白かったです!私も刀剣女士のネタで書いていて、貴方みたいに上手く文で表したいと思いました!更新、頑張って下さい!待ってます! (2019年6月20日 20時) (レス) id: b611b0dcce (このIDを非表示/違反報告)
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