刀剣女士 さんじゅうよん！ ページ40
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目を覚ますと景色は一変した。
目の前には血塗れで息絶えている男と琴葉さんがいた。
それを守るかのように、幸が勇敢に僕を構えて立っている。
そして…気持ちの悪い笑みを浮かべる数人の男達。
盗賊が入ったのだとすぐに分かった。
すぐに本体を抜いて幸を守ろうとしたものの、いつも差してある筈の腰に僕の本体はなかった。
そして分かったこと…僕の存在は他の誰にも見えていない。
そうこうしているうちに、盗賊の一人が幸から僕を奪い取った。
…その汚い手で僕に触らないでよ。
盗賊は奪い取った僕の刀身を幸に向け、汚く笑ったあと幸目がけ振りあげた。
やめてよ…嫌だ。
その子を殺したくない、僕を作ってくれた人の娘を僕は殺めたくない。
あの人が残した最後の血筋を絶やしたくない。
僕は僕の家族を…殺したくない。
やめろ…やめろやめろやめろやめろやめろ!!!!
お願いだから、やめてよｯ…
そんな思いも虚しく僕は振り下ろされて赤く染まった。
ああ…殺しちゃったのか。
気がつくと、辺り一面真っ赤な血の池だった。
盗賊たちの首にはなぜか短刀が刺さっていて…真っ赤な血の池に沈んでいた。
まるで何かに“憑かれた”かのように
お互いの首を掻き切ったように
倒れていた
それからまた闇が僕を襲う。
何度も何度も見たくない光景を見せられ、何度も何度も僕は闇に包まれた。
もう何十回目か分からないほどの闇に飲み込まれたとき…
見覚えのある景色がそこにはあった。
そして懐かしのあの人が…
『…信長さん』
僕の視線の先には、家臣たちと宴を楽しむ信長さんの姿があった。
そこには豊臣秀吉を初めとしたのちの大名達も数名いて…とても楽しそうだった。
懐近くには…不動行光。
その傍らには…へし切長谷部。
そしてその上の祭壇には…宗三左文字と…
僕が納められていた。
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聖カコ(プロフ) - 作者名、確かに響きがいいですね。この作品に癒やされてます。いつも更新感謝です。 (2019年4月23日 22時) (
レス) id: 7a3bf8ffac (このIDを非表示/違反報告)
聖カコ(プロフ) - 素直じゃない長谷部可愛い。宝箱イベ、宝箱の鍵は出ても蔵の鍵が出ない・・・ (2019年4月10日 21時) (レス) id: 7a3bf8ffac (このIDを非表示/違反報告)
月下(プロフ) - 長谷部の小説少ないので嬉しいです！基本的に箱推しなので、みんなの分読みたいんですよね〜。更新頑張ってください！ (2019年4月4日 13時) (レス) id: 44bf1c6ca4 (このIDを非表示/違反報告)
聖カコ(プロフ) - 我、長谷部沼の住人なり・・・伽羅ちゃんも大好きですが。面白いです。更新頑張ってください！ (2019年4月3日 17時) (レス) id: 7a3bf8ffac (このIDを非表示/違反報告)
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