検索窓
今日:43 hit、昨日:1 hit、合計:277,644 hit

181話 ページ34

突然現れた男の人は、どうやらまこさんを追いかけていた記者らしい。

強気な態度でまこさんに迫る記者に、だんだんイライラしてきた。
そう思ったらいてもたってもいられず、まこさんの前に進み出る。

「書けばいじゃないですか」

誠「えっ?」

まこさんも記者もビックリしてるみたいで、ちょっとマヌケな顔。
私だって、いつまでも黙ったままでいられるほど大人しい人間じゃないんですからね!

「好きなように書いたらいいじゃないですか。それであなたの気が済むんだったらどうぞ記事にしてください」

記者「え…。そうしたら君の事もばれて、ネットなんかでバンバン叩かれるよ?いいの?長谷部さんはそれが嫌で今まで誤魔化してきたんでしょ?違う?」

「そんなのあなたに話す必要ありません。それにネットで叩かれようが関係ないです。私の事を全く知らない人たちが好き勝手言ってることなんて嘘ばっかりだし、気にしませんから」

これは玲奈の受け売りだけどね。
でも玲奈からそう言われて、本当にそうだなと思ったら気が楽になったんだもん。

「私たちはやましい関係じゃないし、コソコソする必要ありませんから。ちょっと騒がれるくらい、スポーツ選手ならよくあることでしょ?それだけ彼が素晴らしい選手だっていう事の裏返しだし、私はそんな彼のそばにいられて光栄だと思いますけど」

記者「……」

「何か文句ありますか?あったらハッキリ言ってください」

記者の男は私達があわてる様子を予想していたのか、思わぬ反撃にだんだん面白くなさそうな顔になる。

記者「…写真は撮らせてもらいましたからね。そんなに言うなら、記事にどう書かれても知らないからな」

「だから好きに書いていいって言ってるじゃないですか。頭悪いなー。そんなんでよく記者なんかやってられますね」

記者「…クソッ。もう二度と来ねえよ!2人でよろしくやってろ」

そう言って記者はカメラを片手に去って行った。


はー。
すっきりした。

誠「A…よかったの?」

「何がですか?」

誠「何がって…今の事、あいつなら事実を誇張して、Aの事、酷い書き方するかもよ?」

「いいですよ。あんな嫌な言われ方して、黙ってられませんから」

誠「それにしても…さっきのA、かっこよかった」

「私だって、やる時はやるんです(笑)」

もしこれが記事になって騒がれたとしても2人で乗り越えようね、って約束をした。

182話→←180話〜誠side〜



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (63 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
248人がお気に入り
設定タグ:長谷部誠 , サッカー , 日本代表   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

晴日(プロフ) - ManAさん» 記者がどんな風に書いたのか気になりますよね(^_^)今じっくり考えてるところです。もうちょっとまっててくださいね! (2014年12月26日 22時) (レス) id: 64f701f18e (このIDを非表示/違反報告)
ManA(プロフ) - いよいよなんですね!それにしても、あの記者はどういう風に、載せたのでしょうか?笑更新待ってます (2014年12月26日 12時) (レス) id: 431fdc9fff (このIDを非表示/違反報告)
晴日(プロフ) - ManAさん» そうです(*^^*)いざという時は強いんです、女の人って(^^)主人公も、守られっぱなしじゃないんです(*^ー゜) (2014年12月17日 18時) (レス) id: 740bd5f89a (このIDを非表示/違反報告)
ManA(プロフ) - 主人公強い!笑笑やっぱり女っていざというとき強いんですかね?笑 (2014年12月16日 23時) (レス) id: 669658a306 (このIDを非表示/違反報告)
晴日(プロフ) - ManAさん» この先は、波風立てずにラブラブな生活をさせたいなーと思ってます(*^^*)記者はもう一回は出てくる予定ですよ(´ー`) (2014年12月16日 6時) (レス) id: 740bd5f89a (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:晴日 | 作成日時:2014年11月22日 2時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。