１７７話〜誠side〜 ページ30
ゆっくりと顔をあげたAは、今にも泣きそうな表情でこっちを見ている。
誠｢Aのほうが甘えん坊じゃん(笑)｣
｢病人何で弱気になってるんです！｣
誠｢口調は強気に聞こえるけど？｣
｢……｣
誠｢ハハッ。…これから忙しくなるけど、…落ち着いたら会えるから｣
そう言ってAの頭をポンポンと撫でる。
まるで小さな子供をなだめてる気分(笑)
誠｢元気になって日本に帰ってきて、僕の応援してくれるんでしょ？Aが笑っててくれないと、僕が頑張れないよ｣
｢それは困ります｣
誠｢だったらそんな顔しないで笑って？｣
そっとAの頬を撫でると、Aはキュッと口を一文字に結んだあと、泣き笑いのように笑って見せた。
誠｢はい、もう泣かない。楽しい事考えよ？｣
｢楽しい事…よだれ垂らしたまこさんの寝顔を写真に撮る、とか？｣
誠｢え。それ楽しい？ていうか、そんなことしてたの？｣
｢…一度だけ｣
マジで？
それって、すごく恥ずかしくない？
誠｢いつの間に…そんなの撮ってどうすんの｣
｢んー…篤人君の誕生会をやった翌日だったかな？玲奈が爆笑してましたよ？｣
誠｢見せたの!?｣
｢見せたというか見られたというか…｣
どんな顔してたかは知らないけど、見られたなんて恥ずかしすぎる…。
｢でも、そんなまこさんも可愛いなって思いましたよ？｣
誠｢あのねA、男は可愛いって言われてもあんまり喜ばないよ？もー、恥ずかしすぎる…｣
玲奈さんが見たって事は、絶対永嗣にはばれてるよな。
きっと陰でいろいろ言ってたんだろうな…。
｢ごめんなさい。私は結構よく撮れてるなーって思ったから、見られても何とも思わなかったんですけど…嫌ですよね｣
誠｢いや、もう前の事だし、気にしないで。そのかわり…｣
そっとAの頬に両手をあてる。
じっとAの目を見つめると、Aも見つめ返す。
少しの沈黙の後…
誠｢えいっ｣
｢!?｣
Aのほっぺたをムギュッとつまんで引っ張る。
この感触、好きなんだよなー。柔らかいし、よく伸びるし。
｢…まこひゃん、いひゃい…｣
誠｢痛くしてるの。勝手に寝顔の写真撮った罰だよ｣
｢…ごめんなひゃい｣
つまんでいた手を放すと、両手で頬をさするA。
そこへ、看護師さんが部屋に入ってきた。
看護師｢あら、来てたのね。ちょうどいいわ。あなたたちにいいお知らせを持ってきたの｣
｢いい知らせ、ですか？｣
何だろう、と2人で顔を見合わせた。
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晴日(プロフ) - ManAさん» 記者がどんな風に書いたのか気になりますよね(^_^)今じっくり考えてるところです。もうちょっとまっててくださいね！ (2014年12月26日 22時) (
レス) id: 64f701f18e (このIDを非表示/違反報告)
ManA(プロフ) - いよいよなんですね！それにしても、あの記者はどういう風に、載せたのでしょうか？笑更新待ってます (2014年12月26日 12時) (レス) id: 431fdc9fff (このIDを非表示/違反報告)
晴日(プロフ) - ManAさん» そうです(*^^*)いざという時は強いんです、女の人って(^^)主人公も、守られっぱなしじゃないんです(*^ー゜) (2014年12月17日 18時) (レス) id: 740bd5f89a (このIDを非表示/違反報告)
ManA(プロフ) - 主人公強い！笑笑やっぱり女っていざというとき強いんですかね？笑 (2014年12月16日 23時) (レス) id: 669658a306 (このIDを非表示/違反報告)
晴日(プロフ) - ManAさん» この先は、波風立てずにラブラブな生活をさせたいなーと思ってます(*^^*)記者はもう一回は出てくる予定ですよ(´ー｀) (2014年12月16日 6時) (レス) id: 740bd5f89a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：晴日 | 作成日時：2014年11月22日 2時
