第50話〜繋ぎ止める理由〜 ページ50
Aside
私は霧を抜けて
城の方まで戻ってきた
きっと、今頃
ニケ様はリヴィの元へたどり着くことが出来ているだろう
私は結っていた髪をほどいて
そっと城の中へ入った
当然、皆は仕事をしているため
誰にもあうことはなかったが少し寂しく感じた
そしてさっき、リヴィが
言ったことを思い出してため息をついた
ただの従者…か
そうだよね、それが普通の答えだよ
特別扱いされてるなんて
そんな贅沢なこと絶対に思っちゃいけないよね
だけど、どうしてだろう
どうして、こんなにも涙が止まらなくなるのだろう
？)A？
私の名前を誰かが呼んだが
こんな顔、誰にも見せることできない
私は急いでその場を離れようとしたときに
誰かが私を抱きかかえた
え、どうゆうこと？
私は確認したかったが、ひどい顔のせいで
そんなことも出来なかった
？)さぁ、早く
顔を上げて説明してください
A
そう言われ、私は手をどかすと
そこには優しげな眼差しのニールさんがいた
A)…ニールさん
実はー…
私はさっき起きたことや
自分の気持ちを全て隠すことなく話した
もう何を言われても構わない
そう思っていたから
A)私、陛下にとって邪魔者でしかないですよね
ポロッとこぼした
私の本音にニールさんは
ニール)少し待っていてもらえますか？
そう言ってニールさんは
少し部屋を出てたくさんの書類を持ってきた
A)これは、一体？
ニール)これは陛下があなたをこの国に連れてくる
ために書いた書類です
他にもあなたがこの城で暮らせるように
私たち従者との間に条件までつけたくらいです
私はそのたくさんの書類を見て
驚きを隠せなかった
A)リヴィは…陛下はどうして
私にこだわるんですか？
ニール)それは、陛下に直接聞いてみるのが
いいと思いますよ
陛下がお戻りになりましたら伝えて
おきますのでまた今夜にでも伺いなさい
そう言ってニールさんは
私を置いて部屋から出ていった
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作者名：神姫 | 作成日時：2017年12月4日 1時
