第36話〜星に願いを〜 ページ36
Aside
それから夜になり、何か宴が催されているのか
お城の中はたくさんの人で賑わっていた
リヴィはお客さんの接待で大変そうである
私もお手伝いで皿洗いなど大忙しだった
だが、そんな夜にリヴィが私を急に呼び出した
私は嬉しくて
急いでリヴィの部屋へ行くと
リヴィ)明日から砂の王国へ行って来てほしい
A)ん？私だけ？
リヴィ)当たり前だろ？
深刻な水不足で苦しんでいるそうだ
お前の力が借りたい
ニケが行くと言い出したんだが
さすがに、行かせるわけには行かないからな
当たり前なんだ
その言葉に少しグサリとくる
A)…ねぇ、ちゃんと
迎えに来てくれるの？
私はそのまま置いていかれるのではないかと思い
不安になってリヴィに聞いた
するとリヴィはふーっと
ため息をつき
リヴィ)…勘違いするなよ？
俺はお前の旦那じゃない
わかったなら、早く準備をしろ
そうだった、私はリヴィにとって
なんの関係もなかったんだ
A)そうだね、わかったよ
私はリヴィの部屋から出て
外に出た
雲ひとつ無く
澄んだ夜空には星が散りばめられている
明日からリヴィには
会えない、もしかしたらこの先ずっとかもしれない
A)…゜:。* ゜.･.｡*･.｡…*うっ、･.｡*･.｡*…リヴィ…
私は歌を歌った流れ星を呼ぶ
秘密の歌
どうか、ここに帰って来れますように
と願いを込めて
？)…そんな歌も歌えるんだな
振り返るとそこには
リヴィが立っていた
A)…どうして、こんなところに？
早く仕事しないと、寝れなくなるよ？
リヴィ)もう終わらせた、なぁ、A
あの歌、歌ってくれないか？
初めて会った時の子守唄
A)ふふ、さては寝れないの？
リヴィもまだまだ子供だね〜
リヴィ)う、うるさい！
…だけど、気をつけて行ってこいよ
リヴィはそう言って
私を見つめた
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作者名：神姫 | 作成日時：2017年12月4日 1時
