第34話〜あの時の少女〜 ページ34
リヴィside
Aは泣き疲れたのか
すぐに眠ってしまった
よく寝るなぁと思いながら
とりあえず、俺はAをイスに座らせ
また机に向かった
それにしてもAを連れて帰るだけで
こんなにも契約書やらを書かされるとは思ってもいなかった
だけど、これもAのため
俺は頑張るよ
そう思いながらAの頬に触れた
ふわふわとしていて気持ちが良い
リヴィ)…A、俺だって
お前を幸せにしたいよ
俺はついポロリと本音がこぼれ落ちた
誰もいない今だからこそこうやって自分を出すことが出来る
すると、急にAの
ネックレスが光だし、Aが目を覚ました
リヴィ)…お、おはよう
俺はなぜかとっさに
挨拶をしてしまったが
Aは辺りをキョロキョロと見渡すと
俺にニコリと微笑んだ
そして俺に頭を下げ
ひざまずきながら驚くべきことを口にした
A)…はじめまして、リヴィウス一世
覚えていますか？私のこと
リヴィ)…Aじゃないのか
もしかして、あの森であった…
俺がそう言うとAは
コクリとうなずいて
？)…はい、私はこの石の持ち主である『空』と申します
本来はこのようにA以外の人に話しかける
ことはしていないのですがあなた様にお願いが
あり、このような形で出てきました
かしこまった感じはとても良いのだが、Aの身体でそんなことを言われても
俺はあまり信用が出来ず、ただ静かに黙っていた
空)あまり、信用されていないようでございますね
では、今から話すことはAの寝言だと
思い聞き流してください
そう言って空は
突然、様々なことを話し出した
Aにはマナとしての大切な使命があること
空の欠片と呼ばれる石が壊れるとAは
消えてしまうこと
リヴィ)…それでお前は一体俺に何をさせたいんだ
俺はまわりくどい言い方をする空に
問い詰めた
すると空は
にっこりと笑って
空)…Aをどうか
最期の時までお守りください
太陽王様…
そう言い残し
空はAの体から消えていった
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作者名：神姫 | 作成日時：2017年12月4日 1時
