第33話〜出逢った時から〜 ページ33
Aside
『君の身体は弱くて脆いんだ』
『なぜ、？私はみんなと違うの？』
『そうだよ。だから無茶をしてはいけない
君には大切な使命があるから』
私はその言葉を聞いて
目が覚めた
見慣れない装飾と
とてもフカフカとしたベットは少し居心地が悪かった
私は外の様子を見ようと入り口の扉を開けると
辺りは静まり返っていた
その中で一つだけ明かりのついた部屋を見つけ
私は扉から中をそっと覗くと、机に向かって仕事をするリヴィの姿があった
邪魔しちゃ悪いなと思い
私はその場を離れようとすると
リヴィ)…入っていいぞ、丸分かりだ
A
ギグっ…気づいてたのか
私は扉を開けて中へ入って言った
A)まだ、お仕事してるの？
私はリヴィの隣に座り
聞いてみた
リヴィ)あぁ、片付けておきたいことがあってな
もう身体は大丈夫か？
ん？何かあったけな？
私は疑問に思いながらたずねた
A)身体？なんのこと？
リヴィ)え、…あぁ、俺の勘違いだ
そういえば 明日には国に戻るぞ
リヴィはそう言いながら
仕事をしている手を止めた
A)あ、そうなんだ
寂しくなっちゃうね
リヴィ)何を言ってるんだ、お前も一緒に帰るぞ
え？私は少し驚いた
だけどすぐに冷静に考えた
A)え？でも…
リヴィ)まぁ、ニケのお付きとしてだが
俺がお前をこの国から連れ出してやる
そして、お前を幸せに出来るやつをー…
A)…いないよ
そんな人…リヴィしか…いないよ
私はそう言いながら
リヴィに背中を向けた
涙をこらえている顔をどうしても
見られたくなかったから
リヴィ)…A
こっち向け
リヴィに名前を呼ばれて
私はゆっくりと振り向くと
リヴィは優しく私を抱きしめてくれた
その瞬間に私は我慢していた涙が一気に溢れて
流れ落ちた
叶わない恋だとわかっているのに
気がつくと私はあなたを探している
出逢えたあの日から私は
あなたのことが大好きで仕方がないのかもしれない
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作者名：神姫 | 作成日時：2017年12月4日 1時
