第24話〜俺の決心〜 ページ24
リヴィウスside
おかしい、何か
隠している
Aの素振りを見て
俺はそう思った
リヴィ)なぁ、何かあるんだったら言えよ
A)な、ないですよ
何言わないAに
俺はだんだん腹が立ってきた
すると、
？)誰だ、そこにいるのは
そう言ってやってきたのは
キトラだった
リヴィ)またお前かよ
俺はこいつが嫌いだ
いちいちくそ、真面目で腹が立つからだ
キトラ)ここは立ち入り禁止だ
A、お腹すいただろ？
そう言ってキトラは
Aのために夕飯を持ってきたようだ
A)…いらない
Aはそう言って
キトラを拒んだ
キトラ)食べないと、体が持たない
それに何かあったらー
A)キトラ…お願い
今はリヴィと話をしているの
帰って
初めて俺を呼び捨てでAが呼んだ
その言葉にキトラは腹が立ったのが
キトラ)A、よく考えろよ
こいつは王族で、しかも太陽王であり
ニケの旦那だ
自分の身分をわきまえろ
そう言ってキトラは去っていった
A)…ごめんなさい、取り乱しちゃって
リヴィは何でもお見通しなのね
Aは俺の顔を見て笑った
何故かその顔がシーラと重なる
リヴィ)…いや、俺の方こそ
腹が立って聞きすぎた
言いたくないことぐらいあるよな
Aの気持ちを考えていなかった
俺は少し反省をしてAに背を向けた
A)……リヴィ、あなたが王様じゃなかったら
よかったのに…
Aの言葉に俺は
振り返ろうとした
A)…見ないで、お願い…
きっと泣いているのだろう
俺はそんなAを抱きしめられなくてとても
辛かった
リヴィ)…ごめん、A
こんなにも近くにいるのにどうして
遠く感じるのだろう
A)…もう城に戻って
ニケ様も待ってる
泣きながら言ったAの声を聞いて
俺は振り向いて優しく抱きしめた
リヴィ)逃げよう、一緒に
俺はそう提案した
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作者名：神姫 | 作成日時：2017年12月4日 1時
