ﾟ+花より男子ﾟ+Flower Boys｡・:＋°

第7話 嘘つき ページ7

司side






今日何故か類は
学校に来なかった









不自然に思い俺は
類の家を訪ねた









チャイムを鳴らしても出てこないので
俺はそのまま部屋にズカズカと入っていった









類)なんだ、司か〜
どうしたの、そんなに慌てて









驚いた様子で類は言った
部屋着ではなかったので









司)どっか行くのか？









と俺が聞くと
類は眠たそうな顔でうなずきながら









類)うん、出かけるよ









司)そうか、悪かったな
じゃ、帰るわ









そう言って帰ろうとしたとき
急に扉が開いた









A)ちょっと？類？
変じゃない？









そう言って走ってきたのは
Aだった









だけど、いつもと違い
髪は巻かれており、普段しないメイクをしていた









A)あれ？司？
どうしているの？









Aがキョトンとしているのをみて
俺も固まった









類)いい感じじゃん
司、Aと今から出かけるけど
どうする？一緒にくる？









司)誰が行くかよ
牧野がお前が来ないから心配してたんだよ









俺は意地を張って
牧野のことを伝えた









いつもの非常階段で
類のことを待っている牧野に俺は何言ってやれなかった









類は優しいから
誰からも人気だ









A)なら、牧野さんも誘おう！
きっと楽しくなるね









Aは嬉しそうに飛び跳ねて
家を飛び出した









類)そっか、明日はちゃんと行くよ
司も来るよね？
牧野もいるし









司)ったく、わかったよ
行けばいいんだろ？









そうゆうと類はにこやかに笑った
まったく、こいつには勝てないや









そう言って俺たちは
牧野が働いている和菓子屋に向かった









類)俺が行くから2人は待ってて
司、Aを頼んだよ









類に念を押されて
俺はAと車で待っていた









司)お前が言ったんだろ？
出かけたいって









A)うん、言ったよ









司)お前のワガママでどれだけ
類が大変かわかってるのか？









Aはうつむいたまま
何も答えない









司)類はもうお前のこと好きじゃないんだよ









またやってしまった
Aは涙を浮かべて車を飛び出していった

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