第4話 変わらない想い ページ4
Aside
『どうして、類なんだよ』
『類はお前のこと嫌いなんだぜ?なぁ?』
『………う、うん、ごめんA』
はっ、となり私は目が覚めた
思い出したくなかったあの日の出来事が思い浮かぶ
また一人ぼっちなるのは嫌だ
怖い、怖いよ
?)……A
優しい声で私の名前を呼んだのは
私の大好きな類だった
A)…類、
類)みんなが心配してる
早く帰ろう
A)…帰りたくない
私はワガママを言って類を困らせた
もしかしたら、もう二度と類に会えないかもしれないと思ったから
類)…司が心配してたよ〜
Aがいなくなったー!って
その言葉に私は
少しムッとなり
A)…類は心配してくれなかったの?
私がそう言うといつもは
ボーッとしている類が急に私を抱きしめて耳元で言った
類)…またいなくなるんじゃないかって
怖くなった
あの時はごめんね
類の声が震えていた
いつもの調子じゃないみたい
A)…私も類に会えてよかった
だけど、類みんなに優しすぎー!
類)え、そんなことないし
Aだって、本当は司のことー
類が何かを言いかけたときに私は
唇を塞いだ
A)昔も今も変わらない
私は類がいいの
そう言ってべーっと舌を見せた
類は顔を少し赤くさせて、
類)…変わらないね
ボソリとそう呟いた
帰り道、類はずっと私の手を握ってくれていた
本当は離れたくない
だけど、そんなこと許されない
類)じゃあ、俺はここまでしか送れないから
またいつでも連絡してね
A)うん、ありがとう
類!大好きだよ!
私の言葉に類は振り返らず
手を上げてヒラヒラとさせた
愛しいあの背中を私は
いつも追いかけていた
好きで好きで
一緒にいられるだけであの頃は幸せだった
私は重たい外門を
なんとかこじ開けて家へ入った
?)お嬢様!?
お気づきになられたのですね?
そう言って外にいたお手伝いの人に
中へ入れてもらった
私はこの家が好きじゃない
ここは私の自由を奪う、監獄に過ぎないから…
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麗 - 今後の展開気になります。もう更新はされないのでしょうか? はじめて読んでとても好みなもので、、、 (2019年5月19日 19時) (レス) id: 8656a872ff (このIDを非表示/違反報告)
真衣(プロフ) - 読んでみて好きになりました続きが気になります更新しないんですか。 (2018年11月18日 20時) (レス) id: 8a81daf0e7 (このIDを非表示/違反報告)
yuria眠り姫(プロフ) - 矮楼二号さん» 読んでいただいてありがとうございます!あ、本当ですか?私は和菓子屋さんのところで西門と呼んでいたのが印象に残っていたのでそう書いてしまいました(._.)また詳しく調べて変えさせてもらいますね !また感想もお待ちしてます! (2018年7月30日 22時) (レス) id: d7f4db0143 (このIDを非表示/違反報告)
矮楼二号(プロフ) - 初めまして、この作品を読ませて頂いてる者です。 類は総二郎のことを西門ではなく、総二郎と呼んでいたような気がするのですが… 勘違いだったらすみません… (2018年7月30日 17時) (レス) id: 3618a0892a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:神姫 | 作成日時:2018年7月2日 18時