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第27話 邸宅へ ページ27

牧野side





花沢邸で、私は
身だしなみを整えてもらった








類)んー、あ、牧野か
いいじゃん、可愛い








そういうことを軽く言う花沢類は
凄くずるい








司)牧野！車を回したから
乗ってけ！









道明寺が大きな声で玄関から叫んだ
そこには大きなリムジンが用意されていて









司)これなら、金持ち感が凄いだろ









牧野)えー、これ乗ってくの








類)まぁ、すごいね
そういえば、牧野こっち向いて








花沢類に言われ振り向くと









類)ちょっと、動かないでね
よし、おっけ〜









牧野)え、これって？









類)一応、GPSがついてるから
万が一、牧野に何かがあったら
すぐに迎えにいけるように









花沢類のちょっとした仕草に
私はドキッとした








こういうところが、ズルいんだよ









司)おい、何いちゃついてるんだよ
牧野、行くぞ！









私は道明寺に手を引かれ
手を振って見送る花沢類の元を後にした









司)何浮かれてるんだよ









牧野)べつに〜花沢類って優しいよね
やっぱり









司)悪かったな、俺は気が利かなくて









ちょっと拗ねる道明寺は
いつもと違い少し大人しい








Aの邸宅につくと
道明寺は









司)俺もお前がピンチの時は
助けてやる
だから、無理だけはするなよ









そう言われ、表門で降ろされた私は
SPに話しかけた








牧野)Aさんいらっしゃいますか？









SP)その質問の答えはお答えできません









牧野)友達なんです、ここを通してください









SP)申し訳ございます、言いつけですので









微動だにしないSPはすごくガタイがよく
強行突破は出来ない









やっぱり、ダメかな
私は諦めた振りをして裏口の方に向かった








？)…お嬢様のお知り合いですか？







え、声が聞こえ
振り返ると、メイドのような人が周りを気にしながら話しかけてきた









牧野)はい、Aに会わせて頂けないですか？









？)こっちです、









私は手を引っ張られてメイドさんと服を交換した









？)私が身代わりになります
どうか、お嬢様を助けてあげてください









メイドさんはそう言って涙を浮かべていた

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