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第22話 救いの手 ページ22

Aside




やばい、やばすぎる…
この雰囲気！








私は何も知らないのに…
どうすればいいのよ









花代)A、これは一体どうゆうことなの？
しっかり説明してちょうだい









A)あ、えっと、その…私にも






答えに戸惑っている私の近くで
ヒールを鳴らす足音が大きく聞こえた








『コツコツ…コツっ！』









『バシャッ!!』







え、せっかくのドレスが
ドリンクで汚れてしまった







麗華)あら、ごめんなさい。
手が滑ってしまって、でもお姉様
こんなところにいたら、お邪魔ですよ
司様、そのお話については、こちらでゆっくりー…









司)お前に話はない
それじゃあ、









そう言って司は私を抱えあげた









A)え、ちょ、司！
何すんのよ









司)帰るんだよ、









A)ダメだよ、そんなことしたら
あんたのおかー








？)司！！








司)げっ…









A)ほら、やっぱり…







私の嫌な予感が的中してしまった
そこに仁王立ちしていたのは司のお母さん









ガミガミと言い寄られる司は
まるで、子犬みたい
そりゃそうよね、怒ると怖いから









司が捕まってる間に
私はなんとか、会場を抜け出した









もう疲れちゃったな
慣れないヒールで足が痛いし、色んな騒動に巻き込まれるし…








A)…もうやだ、こんなとこ









薄ら涙が浮かんできた
どうして、私だけこんな目に合わなきゃいけないの









？)…なにしてんの？そんなとこで









うずくまっている私に誰かが話しかけて
くれた









A)…西門さん？









西門)ん？あー！Aじゃん
何やってんの、中でみんなに大捜索されてるよ









あー、やっぱり
ますます、戻れないな









A)ですよね、私は何も望んでないのに…
自由になりたい…









私は堪えていた涙が一気に溢れ出た
そんな私を見て西門さんは優しく頭を撫でた









西門)連れ出してやる、だから泣くな
ほら、行くぞ、どーせ足が痛いんだろ？
俺がおんぶしてやる









そう言って西門さんは
私を背負って、地獄から救い出してくれた

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