第15話 俺のモノ ページ15
Aside
西門さんは類の知り合いなのかな?
このネックレスの持ち主のことを知っているような顔ぶりだった
すると、非常階段の方から
つくしが出てきた
なんだか、気分が良さそうだ
私は話しかけない方がいいなと思い後ろを歩いた
だけど、非常階段が気になりこっそり覗いてみると
誰かが座っていた
A)…類?
私の声に振り返ったのは
やっぱり、類だった
類)…ちゃんと着てるんだね
その制服
そう言って類は
私に笑いかけた
A)もちろん、ところで
ここからつくしが出ていくのが見えたんだけど
類)あぁ、さっきまでここにいたからね
A)え、そうなの?
それなら私もー
類)ごめん、それはやめてほしい
類の言葉に
私は衝撃を受けた
A)え、…つくしのこと好き…なの?
類)んー、そうゆうのじゃないけど
ここは特別なんだ
俺にとっても牧野にとっても
特別…類とつくしはここでいっつも
会ってるんだ
そう思うと酷く心が締め付けられる
私もあなたと毎日いられたらいいのに
A)…そっか
わかった、もうここには近づかないようにするね
そう言って私は
作り笑顔をして非常階段を後にした
?)あれ、授業行ってないじゃん
今にも泣き出しそうな私を見つけてくれたのは
西門さんだった
A)なんで、いつも…
西門)偶然だよ、遊びに行こ
そう言って私に手を差し伸べてくれた
このまま、西門さんと
どこかへ行けたら類への想いは少しおさまるかな?
そんな気の緩みから私は
その手を握ろうとした時だった
?)…何してんの、西門
そこにはさっきまで非常階段にいた
類が立っていた
西門)ナンパだよ、見たらわかるだろ?
そう言うと西門さんは
無理やり私の手を引っ張ろうとした時だった
類)…ダメだよ、Aは俺のだから
類はそう言って
私の手を引き寄せて抱きしめた
類の胸の中で私は
静かに息をした
278人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
麗 - 今後の展開気になります。もう更新はされないのでしょうか? はじめて読んでとても好みなもので、、、 (2019年5月19日 19時) (レス) id: 8656a872ff (このIDを非表示/違反報告)
真衣(プロフ) - 読んでみて好きになりました続きが気になります更新しないんですか。 (2018年11月18日 20時) (レス) id: 8a81daf0e7 (このIDを非表示/違反報告)
yuria眠り姫(プロフ) - 矮楼二号さん» 読んでいただいてありがとうございます!あ、本当ですか?私は和菓子屋さんのところで西門と呼んでいたのが印象に残っていたのでそう書いてしまいました(._.)また詳しく調べて変えさせてもらいますね !また感想もお待ちしてます! (2018年7月30日 22時) (レス) id: d7f4db0143 (このIDを非表示/違反報告)
矮楼二号(プロフ) - 初めまして、この作品を読ませて頂いてる者です。 類は総二郎のことを西門ではなく、総二郎と呼んでいたような気がするのですが… 勘違いだったらすみません… (2018年7月30日 17時) (レス) id: 3618a0892a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:神姫 | 作成日時:2018年7月2日 18時