♭061 空っぽの心 ページ12
Aside
私はずっと気づいていた
だけどずっと気付かないふりをしてきた
ユズにとって
私は必要なんかない
ユズが必要としているのは
hanaだけだという事実を私は認めたくなかったんだ
モモ)どうした、A
体調でも悪いのか?
A)え、あ、大丈夫だよ!
少しボーッとしちゃって
私の収録中にモモが話しかけてきたので
そう答えた
最近、あまり
調子がよくない。自分でもよく思う
声も思い通り出せていないし、音程も取りづらくなってきている
こうなってしまった原因は私自身にあるけれど、どうしたらいいのかその答えはずっと出ないままでいた
モモもきっと呆れているのだろう
だってモモには、アリスがいるから
本当はアリスに自分の歌を歌って欲しいに決まっている
モモ)…A
今日はもう帰って休め
そう言ってモモは私にそう告げて
また仕事に戻っていった
夏も終わり、季節は秋へと移り変わる
夕方にもなれば風も冷たく感じる
街はたくさんの光を灯しながら
ゆらり、くらりと時を流し続ける
気づけば、私は海へ来ていた
何も考えられなかった私にその青々とした輝かしい海は私のことを呼んでいるようにきこえた
このまま、消えてなくなってしまえば
私もhanaも初めからなかったことにできるのに
私はそう考え出すと止まらくなり
海の中へ足を進めた
夏の海と違い、水はとても冷たく感じた
私は止まることなく突き進もうとした時
背後から手が伸びてきて私の腕を強く引いた
『なにしてんの!A!』
私を海から引き上げて、その人はとても怒っていた。 自らもびしょ濡れになりながら私のことを助けてくれた私の大切な人
A)……ユズ…
だが同時に、私が手を伸ばしても手に入らない
心を持った人でもあった
だがそれにしても私は夢でも見ているのかな?
そう不思議に思い、ほっぺをつねってみた
とても痛い。これはちゃんと現実のようだ
それなら……よかった…
私は急に力が抜け意識が遠のいた
きっと、これは神様からの罰なんだね
私は素直にその罰を聞き入れて
意識をなくした
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yuria眠り姫(プロフ) - あすかさん» コメント頂きありがとうございます(^^)映画いいですね!私はまだなので早く行きたいです!あすかさんはモモが好きなんですね!出来るだけご期待に添えられるように努力いたしますので楽しみにしていてください!(*゚▽゚)ノ (2017年12月7日 23時) (レス) id: d7f4db0143 (このIDを非表示/違反報告)
あすか(プロフ) - 先週友達と約束していた覆面系ノイズの映画をみてすごく面白くてハマりました!それがきっかけでこの小説を読んだのですが、すっごく素敵な作品ですね!ずっと応援してます!私はどちらかというとモモ派なので、モモとの絡みをできればいっぱい入れてほしいです♪ (2017年12月5日 23時) (レス) id: 7aa00d2d86 (このIDを非表示/違反報告)
yuria眠り姫(プロフ) - HiraokaMisakiさん» コメントありがとうございます(^^)最近サボり気味だったのでしっかりと更新したいです(´∀`*) (2017年9月9日 8時) (レス) id: d7f4db0143 (このIDを非表示/違反報告)
HiraokaMisaki(プロフ) - めっちゃ面白いです!更新楽しみにしています!! (2017年9月9日 8時) (レス) id: 6c61948e39 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:神姫 | 作成日時:2017年5月27日 0時