赤髪さんは愛が重い

逃げられない問い ページ13

「やっぱりAは白が似合うね」

リビングルームにいたカルマはニコリと微笑んだ。
私は静かに目を逸らす。
机には朝食のサンドイッチが置かれていた。

「ねぇA？なんで無視するの？」
私の前にゆっくりと近づいてくる。
声も聞きたくない。彼のしたことは犯罪だ。

「ねぇってば！」
肩を掴まれ無理矢理目を合わせてくる。
目を見ると逃げられなくなる気がして怖い。

「もうやめて…」

昨日のことを思い出して涙が出てきた。
なんで私がこんな思いをしなきゃいけないの？
なんで？私はただカルマに恋しただけだったのに。

「酷いなぁ…そもそもは全部Aのせいなのに…
まだわかんないの？」

急に声が低くなる。
どうしよう怒らせてしまった。
私のせいってどういうこと？
渚くんとの出来事はそんなに悪いことだったの？

私、カルマのことが好きだからちゃんと断ったよ？

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