溢れだした水【6】 ページ25
智サイド
翔が部屋を出て数分。
俺の頬に涙が伝った。
翔の前ではどうしても理性が勝ってしまって泣けなかった俺。
………ほんと、翔の言う通りだね。
泣いたらスッキリするね。
ここでやっと事の重大さに気づいた。笑
翔が、今日はお兄ちゃんになるって言ってくれた。
俺に、お兄ちゃん？
……翔が？笑
翔サイド
自分の部屋に戻って、ベッドに座り込む。
俺、なんて変なこと言っちゃったんだろう。
『…泣いて？』
少し考えればわかること。
弟の目の前で普通は涙なんか流したくないよな。
なのに、俺は……。
智『翔？ちょっといい？』
ドアの反対側から智にぃのくぐもった声が聞こえる。
翔「……ん。」
入ってきた智にぃの目は赤くて、
泣けたんだ…って実感する。
智にぃはそのまま俺の隣に座った。
智「ごめんね。翔。…あのね、話したいからちょっと時間いい？」
俺の答えは、
翔「うん…っ！」
・
翔「そっか…そんなことが。」
智にぃから、
その手紙を貸してもらって呼んでみる。
………あれ？これって。
智「ホントに、俺って最低だよね。」
頭を抱える智にぃに、
翔「ねぇ、ここ。呼んでみて。」
『ホースでさ、俺は良かれと思って花壇に水を撒いたことあったじゃん。
んでも、先生は風邪引くからって怒ったことあったよね。
とっても、嬉しかった。
ハロウィンの時は、俺にもお菓子くれたよね。
「だって望くんはまだまだ子供だもんっ！」
いっぱいくれてさー。
すっげえ嬉しかった。
キラキラしてる先生はいつも俺の憧れでした。』
智「……これがどうしたの？」
翔「それで最後は？」
『↑先生、この暗号読んでみてね』
翔「うん、読んでみて。」
ふふっ、俺分かっちゃったー。
智「…ねぇ翔。分かんない。」
翔「ヒントは最初の文字だよ。」
智「最初？ほ、ん、と、は、だ…あっ！」
『ホんとハ だいすキ』
『ほんとは大好き』
望くんからの最後のメッセージ。
病気が再発してホントに悔しかったんだと思う。
でも、やっぱり智にぃは……
智にぃは、みんなの心を穏やかに納めていくんだよね。
望くんからのメッセージ。
大事に大事に。
そして、しっかり受け止めてあげてね、
智にぃ。
お仕置き…？【潤】当麻 倖様ﾘｸｴｽﾄ→←溢れだした水【5】
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かすみ草とハルジオン(プロフ) - (`・З・´)さん» ごめーん、レスつけるの忘れてたー！ (2017年2月10日 23時) (
レス) id: c10fc5a305 (このIDを非表示/違反報告)
かすみ草とハルジオン(プロフ) - あ！おひさー！ね！可愛いよね。書いてもらったんだー。(`・3・´)ちゃんも書いてもらったら？ (2017年2月4日 7時) (レス) id: c10fc5a305 (このIDを非表示/違反報告)
(`・З・´)(プロフ) - イラストかわいい...！！ (2017年2月3日 23時) (レス) id: 3ccc0bb564 (このIDを非表示/違反報告)
かすみ草とハルジオン(プロフ) - 櫻姫さん» おぉ！そんなとこでww私もお山がメインなのでこの小説には多い気がするんです(笑)はい！よろしくです！ (2016年11月28日 23時) (レス) id: ce3a6f1802 (このIDを非表示/違反報告)
櫻姫(プロフ) - かすみ草とハルジオンさん» すみません！今気づきました(笑)翔くんの脈をとるという描写だけで、発狂しましたよ。ああ！腕触ってる！山！みたいなwwwなので、私的にはちゃんと絡んでました(笑)リク思いついたら、またさせてもらうかもですm(*_ _)m (2016年11月28日 22時) (レス) id: 3916e9cb2b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：美紀 x他1人 | 作成日時：2016年9月28日 21時
